福島県のフクシマン・マサです。
水産総合研究所による
ストロンチウム等調査結果によれば、
平成26年2月5日
宮城県七ヶ浜のワカメ
の
ストロンチウム検査を行い、
0.055 Bq/kg
の検出の報告がありました。
同ワカメの放射性セシウムの量は、
0.12 Bq/kg
でしたので、
2対1
(セシウム)対(ストロンチウム)
の割合で、ストロンチウムが濃縮されていたことになります。
また、
ノリ
(宮城県七ヶ浜)
のストロンチウム90の検査を行い、
0.069 Bq/kg
の検出の報告がありました。
同ノリの放射性セシウムの量は、
0.084Bq/kg
でしたので、
1.2対1
(セシウム)対(ストロンチウム)
の割合で、ストロンチウムが濃縮されていたことになります。
文科省などは陸地に拡散した、ストロンチウムの量は
放射性セシウムの1000分の1程度と発表していますが、
海に拡散したストロンチウムの量は、
一説には1対1ともいわれており、
海産物にどのように濃縮されているのか?
ほとんど調査が行われていない中、実態が見えてきていません。
ちなみに同研究所では、
これまでに、
福島県の沿岸で、
5点の魚介類のストロンチウム90の検査を行い、
4点より、
0.03~1.2 Bq/kg
(採取日:平成23年12月~平成24年1月)
の検出が報告されています。
データの詳細は以下の通りです、
「シロメバル」
ストロンチウム90 1.2 Bq/kg
放射性セシウム 970Bq/kg
「ムシガレイ」
ストロンチウム90 0.094 Bq/kg
放射性セシウム 40 Bq/kg
「ゴマサバ」
ストロンチウム90 0.03Bq/kg
放射性セシウム 7Bq/kg
「イシカワシラウオ」
ストロンチウム90 0.4Bq/kg
放射性セシウム 47Bq/kg
セシウムとストロンチウムの比率を見てみると、
シロメバルのように、約1000対1(セシウム対ストロンチウム)
という魚もいる一方で、
イシカワシラウオのように、
約100対1という割合の魚もいれば、
宮城県のノリのように、
1.2対1でストロンチウムが濃縮されている海産物もあり、
ストロンチウムの海産物の汚染状況については、
しっかり、検査しなければわからないというのが、
実情だと思います。
国はこれまで魚介類に含まれる、ストロンチウムの検査を、ほとんど行ってきていませんが、
早急に大規模なストロンチウム検査を行ってほしいと思います。
参照:水産物の放射性物質調査の結果についてhttp://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html
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(リポート 福島県郡山市 フクシマン・マサ)