恥ずかしくて公表できなくなった?農水省の相対価格調査結果 | 週刊ライス・ビジネス 〔コメ 生産・流通の動向〕

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 農水省は4月分の24年産米相対取引価格調査結果を公表したが、調査銘柄数は前回(3月)の47銘柄から大きく減少して24銘柄に半減してしまった。


 3月分の相対価格調査結果は全体平均の価格が前月と全く変わりなく、関係者からは「取引相場が急落しているのに、そんなことはあり得ない。農水省の調査価格は信用できない」との声が上がっていた。


 4月分の公表価格も全体平均は1万6508円で前月比99.8%とほとんど変わっていない。3月から4月にかけて業界は在庫満杯で過剰感一色であり、相対価格が変わらない、などということはあり得ない。


 きちんと調査していないから自信がないので、公表銘柄数を大幅縮小してしまったのだろう。出荷団体の言うとおりの価格を報告しているようでは、価格調査する意味も必要もない。


 それとも「出荷団体の協力が得られなかったので、公表銘柄数を縮小せざるを得なかった」と言うのなら、ますます農水省の調査価格は信用できない。