スマホで記録されるあらゆる履歴は、自分自身しか見られないようになっています。しかし、検索時に過去の履歴が「候補」として現れるケースもあるため、ふとした瞬間に他人の目に触れてしまうことがないとはいえません。特に一緒に過ごす時間が長い家族や友だち、恋人に対しては、うっかり見られてしまう可能性も高まるでしょう。
本記事では、Androidスマホで他人にバレやすい履歴をピックアップし、その削除方法を紹介します。あわせて、履歴を残さないための設定も解説しているので参考にしてください。
他人に見られがちな履歴の削除方法
あまり他人に知られたくない履歴はすぐに消去し、記録しない設定にしておくと安心です。
Googleアプリの検索履歴
Googleアプリで検索ボックス(検索窓/検索バー)をタップすると、過去に検索したキーワード履歴が候補として表示されます。
Androidスマホではデフォルトでホーム画面にGoogleアプリの検索ウィジェットが設置されていることが多いので、ふと画面を目視されたときに検索履歴がバレてしまうことが少なくありません。一括削除して、履歴を残さない設定にしておくのがおすすめです。
Googleの検索履歴を削除する手順
Googleアプリを開き、右上のアカウントアイコンから
をタップします。続く画面で「履歴」タブの
ボタンにあるプルダウンをタップし、履歴を削除する期間を選択してください。指定した条件に該当する履歴が表示されるので、問題なければ
ボタンをタップします。指定した検索履歴はGoogleアカウント上から削除され、検索ボックスをタップしても表示されません。Googleの検索履歴を残さない設定
「ウェブとアプリのアクティビティ」が有効になっていると、Googleアカウントでログインしている限り履歴が保存され、結果的に検索ボックスに候補として表示されてしまいます。
履歴を残したくないときや、表示したくないときは無効にしておきましょう。
Googleアプリを開いたら、右上のアイコンをタップ。メニューから
を選択します。「管理」タブで「ウェブとアプリのアクティビティ」項目下にある
ボタンを押しましょう。Chromeアプリの検索履歴
前述したGoogleアプリ同様、「Chrome」アプリでも検索ボックス(検索窓/検索バー)をタップすると、過去に検索したキーワード履歴が候補として表示されます。
何を調べていたかバレたくないなら、履歴はこまめに削除しておきましょう。
Chromeの検索・閲覧履歴を削除する手順
Chromeアプリを開き、右上にあるメニューボタン
をタップし、 を選択します。検索・閲覧履歴が一覧で表示されるので
をタップしてください。なお、ここで各履歴の横にある
ボタンをタップすれば個別削除、各履歴を長押しすれば複数選択して削除ができます。「閲覧履歴」のチェックボックスをオンの状態にします。期間ボタンをタップして削除する履歴の範囲を選択したら、
をタップ。これで該当する履歴が削除されました。なお、Chromeアプリでは検索履歴を「残さない」設定はありません。シークレットモードで検索したり、ウィジェットを設置したりして工夫して対処するほかないのが現状です。
詳しくは以下の記事を参照してください。
Googleマップの検索履歴
Googleマップで目的地やルートを検索すると履歴が残り、次に検索するときに候補として表示されるほか、マップ上に「最近閲覧した場所」と表示されます。
ルート案内時などは他人と一緒にGoogleマップの画面を見る機会もあるでしょう。このようなときに履歴がバレてしまう可能性があります。スポット履歴は定期的に削除し、表示させないようにしておきましょう。
しかし、Googleマップの履歴はアプリに標準搭載された「削除」機能を実行するだけでは消えません。履歴を完全に削除し、非表示化させるにはコツが必要です。以下の記事で詳しく対処法を紹介しているので参考にしてください。
YouTubeの検索/再生履歴
YouTubeアプリで上部の検索ボックス(検索窓/検索バー)をタップすると、過去に検索したキーワード履歴が候補として表示されます。そのほか、「ライブラリ」タブでは再生した動画の履歴も見られます。
YouTubeの検索・再生履歴を削除して残さないようにする手順
YouTubeアプリの「ライブラリ」タブから
をタップします。画面右上にあるメニューボタン を押して を選択します。を実行した後、「再生履歴を保存しない」「検索履歴を保存しない」の両スイッチをオンにします。
キーボードの入力履歴(予測変換表示)
スマホのキーボードに文字を入力すると、関連して過去に入力したことのある言葉が「予測変換」として表示されます。
スムーズな入力の手助けとなってくれる反面、時には人に見られたくない予測変換が残ることもあるでしょう。ふと画面を覗き込まれたときに、目についてしまうかもしれません。
予測変換の削除手順はキーボードの種類によって異なりますが、今回は多くのAndroidスマホに入っている「Gboard」での削除方法を紹介します。
キーボードの予測変換表示を削除して記録しないようにする手順(Gboard)
メモ帳などで入力画面を開いたら、設定ボタン
をタップ。メニューの中から を選びます。をタップ。最後に注意事項を確認して、問題なければ画面に表示されている数字を入力して[OK]しましょう。今までに学習されたすべての予測変換が削除されます。
詳細設定の画面に戻り、「学習機能」のスイッチをオフに切り替えてください。これで入力履歴が記録されなくなります。
他のキーボードでの操作方法は、以下の記事を参照してください。
テキストのコピー履歴
スマホでコピーした文字列は、キーボード上に表示されることがあります(キーボードの種類による)。コピー&ペーストをスムーズにおこなうための機能ですが、内容によっては表示させたくないケースもあるでしょう。
気になる人は、キーボード上にコピー履歴を表示させない設定にしましょう。今回は多くのAndroidスマホに入っている「Gboard」でのやり方を紹介します。
コピー履歴を表示させないようにする方法(Gboard)
メモ帳やメッセージアプリなど適当なツールを開き、キーボードを表示させたら、左端の[>]ボタンを押して設定ボタン
をタップします。に進み、「最近コピーしたテキストや画像を候補バーに表示」をオフに切り替えてください。
他のキーボードでの操作方法は、以下の記事を参照ください。
アプリの検索履歴/インストール履歴
Google Playストアではアプリの検索履歴が記録され、検索ボックスをタップすると候補として表示されます(最大4つまで)。
どんなアプリを入れようとしていたのかひと目で分かってしまうので、こまめに消しておくことをおすすめします(履歴を残さない方法はありません)。
また、他人に見られるリスクは低いですが、アプリのインストール履歴も確認できる仕様になっています。気になる人はこちらも削除しておきましょう。
アプリの検索履歴を削除する手順
「Google Playストア」アプリを起動し、右上のアカウントアイコンをタップ。展開したメニューから
に進みます。続く画面で「全般」の下にある
を選択してください。をタップし、確認画面で を押せば完了です。
アプリのインストール履歴を削除する手順
「Google Playストア」を開き、右上のアカウントアイコンをタップ。
に進みます。「管理」タブを開き、「インストール済み」項目のプルダウンをタップ。
を押します。インストールしたことのあるアプリの一覧が表示されます。消したいアプリにチェックを入れて右上のゴミ箱アイコンをタップし、確認画面で
を押してください。必要に応じて削除しておきたい履歴
アプリオでは、上述したほかにもさまざまなサービスの履歴削除方法を紹介しています。必要に応じて各記事を参照してください。
Twitterの検索履歴を削除する方法──他人にバレるか、復元できるかなども解説