先日、アップルの「iPad」がようやく発売された。アップルストアやソフトバンクモバイルの店舗には当然のように行列ができたが、おもしろかったのは行列に並んでいる人たちの手によって、状況がTwitterで次々とつぶやかれたこと。日本でもようやくiPadが買えるというお祭りムードにも乗せられ、思わず行列の中から発信されるつぶやきを朝方までチェックしてしまった。
こうしたつぶやきと同時に、「Ustream」を使って状況をレポートしている人も少なくなかった。Ustreamは動画共有サービスの1つで、PCに付けたUSBカメラなどを使って簡単にライブ映像を配信できるというもの。数千円のカメラがあれば、アプリケーションをインストールするだけで使えるという手軽さもあり、現在では数多くの映像が配信されている。
このUstreamはインターネットにさえ接続されていれば映像を配信できるため、無線LANを使って屋内の好きな場所から、あるいは3G回線などで外出先から配信するといったことも可能である。実際、「Ustream.tv」が提供しているiPhone用アプリである「Ustream Live Broadcaster」を使って、外出先からライブ映像を配信している人は多い。Ustream Live BroadcasterはiPhoneのカメラと3G回線、あるいは無線LANを使って生放送を実現するアプリケーションだ。
iPhoneとUstream Live broadcasterと同様に、パソコンを使わず手軽にUstreamを使ってライブ映像を配信できるデジタルカメラが、CEREVOから発売されている「CEREVO CAM live!」だ。
映像をリアルタイムにUstreamで中継できるデジタルカメラ
CEREVO CAM live!はIEEE 802.11b/g/nに対応した無線LAN機能を内蔵したデジタルカメラで、撮影した画像をTwitterやTumblr、mixiなどに投稿できる機能に加え、動画をYouTubeやFlickrに投稿したり、Ustreamで配信するといった機能を搭載している。
スペックを簡単に確認しておくと、900万画素のCMOSセンサーと35mmフィルム換算で42mmの単焦点レンズを搭載。記録媒体としてはmicroSDカード(SDHC対応)を利用する。直販価格は1万9999円。
動画撮影時は720p、WVGA(800×480ドット)、VGA(640×480ドット)、WEB(320×240ドット)の4種類の解像度が用意されている。動画の保存形式はMPEG-4だ。
ユニークな仕様としては、イー・モバイルのUSB接続型の3G端末である「D01HW」「D02HW」「D12HW」「D22HW」に対応していることが挙げられる。これらの端末を変換アダプターを介してCEREVO CAM live!に接続すれば、インターネットに接続して静止画や動画をアップロードできるというわけだ。
なお、CEREVO CAM live!は同社が2009年に発売した「CEREVO CAM」の後継機に位置する製品となっている。今回の新製品でUstreamを使ったライブ中継に対応したが、旧機種においてもファームウェアのバージョンアップによってUstreamと同等の機能を利用可能となる。今回は旧バージョンのCEREVO CAMのファームウェアをバージョンアップしたものを使ってみた。
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