【2013年2月15日】
今月の新テニプリを読んだらテニスコートが戦争状態になっていた
さあ、今月も楽しいテニプリレビューのお時間がやって参りました。ふと思ったんだけど、
毎号必ず何か書くべきことがあるっていうのもすごいよね。
てなわけで今月の新テニスの王子様ですが、ざっくり現状をおさらいしておくと、
テニプリ中学生メンバーと海外選抜組とのレギュラーの座をめぐる争いもいよいよ佳境へ突入。
現在は、たくさんいるテニプリキャラの中で
もっとも何をしでかすかわからない危険なルーキー・金太郎(中1)と、
「地獄の門番」の異名を持つ鬼先輩(高3)とのシングルスが行われています。
ただし、そちらの試合はちょっとお休みで、本編で現在描かれているのは
鬼先輩の過去。
2年前、U-17合宿に初めて参加した鬼先輩は、そこで後のラスボス的存在となる平等院鳳凰と出会います。
平等院さんの遠慮のない発言により一触即発の空気が流れる中、今月号ではいよいよ二人のバトルの火蓋が切って落とされるのでした――。
と、ここからが今月号。
ページをめくると、いきなりテニスコートが
白煙につつまれており、
「コートの中の戦争…!!」という煽りが。
さらに、
「ダダダダ」「ズドドド」と
マシンガンのような音が鳴り響いています。通常、テニスは一つのボールを互いに打ち合うスポーツですので、「ポーン、ポーン、スパーン!」という感じの音はしても、
「ズドドド」のような連射音が聞こえることはありえません。
……まぁでも現在のテニプリでは、
一つしかないボールを同時に10個打つという、
ちょっと日本語として成り立っていない現象も珍しいことではなくなっているので、それはもういいです。
それにしても何でしょう、この煙は。最初は演出かなと思いましたが、
審判が煙のせいでコートが見えず得点をカウントできない描写がありましたし、
ご覧のように、観客から
「もう何が起こってるのか全然分からねぇぇーっ!!?」という叫び声が上がっているので、演出ではなくて
ガチの煙みたいです。
ちなみにこの「もう何が起こってるのか全然分からねぇぇーっ!!?」は、
煙ではなくて「テニプリ」という作品そのものにかかっているという説もあります。
そんな中、一進一退の攻防を続ける鬼先輩と平等院さん。
と、ここで平等院さんが動きます。
平等院さんの必殺技
「Pirates of the American(パイレーツ オブ ジ アメリカン)」(訳:アメリカの海賊)が炸裂!
しかし鬼先輩、これを難なく返します。
続いて……
「ザ スネーク チャーマー オブ インディア」(訳:インドの蛇使い)が炸裂!
しかし鬼先輩、またしてもこれを難なく返します。
それにしても、パイレーツ オブ ジ アメリカンと、ザ スネーク チャーマー オブ インディア……か。
平等院さん、
この技名、自分で考えたんでしょうか……。
……あ! いや、いいんですよ! いいんです。
そういう時期って、あるもんね。将来、思い出して
頭を抱えながらベッドをゴロゴロ転がるのもいいと思う。
なぜなら
そうやって人は大人になっていくのだから……。
それよりも、せっかく技名叫びながら3ページも使って繰り出した必殺技なのに、どっちも
鬼先輩に普通に返されてしまっている方が問題だと思います。
これにはさすがの平等院さんも焦ったのか、
「俺をここまで追い詰めた男は初めてだ……だが一切負ける気がしねぇ!!」とよくわからないけどすごく強気な発言をかまします。
ここまでいうからには何かとっておきがあるのでしょうか……。
と、次の瞬間、平等院さんが繰り出したのは、
手から謎の光を放ち、
受け止めたラケットの背後にある壁を衝撃波で壊すという恐ろしい技でした。
……いや、むしろここは逆で、衝撃波でコンクリートの壁を壊すほどのボールを受け止めた鬼先輩の腕力、及び
そんなボールを受けても破れないラケットのガットを褒めるべきかもしれません。
なお、平等院さんの手が光っているのは単なる演出かと思いきや、
周囲の観客がちゃんとまぶしがっていたので、演出ではなくて本当に発光しているようです。
煙も発光も本物なのです。
テニプリだけはガチなのです。
……まあ、それはいいとして、そんなすさまじい威力のボールを受けた鬼先輩、そして試合の行方はどうなってしまったのか。
ここからの数ページは、
僕の口からは語ることができないほどの狂気に満ちていましたので、ぜひ本誌か単行本でご確認ください。
テニプリはもはやバトル漫画をも超越した存在であることがおわかりいただけるかと思います。
ともあれ、ここでは結果だけをお伝えしておきましょう。
「ゲームセット ウォンバイ鬼 7-6!!」
……負けるんかい!!
さっきのシーンをもう一度リフレイン!!
「だが一切負ける気がしねぇ!!」
↓
「ウォンバイ鬼!!」
……この試合が
色んな意味で平等院さんの黒歴史にならないことを願うのみです。
来月号に続く!
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