新刊の 『マーケット感覚を身につけよう』 に関して、感想を呟いてくださったり、ブログを書いてくださる方がたくさんあって、著者としては嬉しい限りです。
特に今回の本では「どうやってマーケット感覚を身につければよいのか」という“ HOW ”を詳しく説明したため、読者の方が自分の身の回りのコトを題材に、実際に考えてくださる例も目立ちます。
「読んで満足な本」ではなく、「読んで変われる本」を目指している私としては、すごく嬉しい。
たとえば、こちら↓
「マーケット感覚を身につけよう(ちきりん著)」を読了。価値へのアンテナを磨いていく大切さをすぱっと言語化。これを磨く機会は日常に転がっていて、例えば八重洲のスタバと上野のスタバが提供する価値の相違の検討でも訓練可能。前者はゆったりとした思考空間、後者は休憩とおしゃべり空間。
— H.K (@kisokoso) 2015, 3月 8
同じ本を読んで、自分と同じレベル感の学びや気付きかそれ以上の人とマッチングしてくれるようなサービスがあったら5000円くらい払ってもいい。それくらいの価値はある。とか、考えると日常に価値の素は転がってるよなあ。
— H.K (@kisokoso) 2015, 3月 8
あとはテクノロジーの発展やその他要因で、時代とともに「何が」価値か、の中身がどんどん変わっていく。個人的には、テクノロジーの発展とともに分業化が進んだからこそ直接的な人と人とのつながりの「価値」がどんどん大きくなっていくと思っている。直接話す、ことの空気感から生まれるものとか。
— H.K (@kisokoso) 2015, 3月 8
こういうふうに、よく行く店やよく買うモノの「価値」とは何かとあらためて考えてみたり、今日買った物の「本当に妥当な値段」っていくらなのか、自分なりにプライシングしてみたり。
そういうことの積み重ねが、マーケット感覚を鍛えるんです。
★★★
次にこちらの方、最初は普通に 「ちきりんの新刊を読んだよ!」的なエントリ を書いてくださったんですが、その 3日後には、もうひとつ別のエントリ 「ブログのタイトルを変えました」で、こう書かれてるんです。
先日読んだちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう」に書いてあったように、僕は自分には市場で通用する専門性がないと考えていた。
そして専門性が無いから、世の中に価値のある情報を提供することができないんだ。だから専門性のある仕事に就かなければ! そうすればきっと価値のあるブログを書けるようになって、読者も増えるだろうと考えていた。
でもまあ、それは自分の足元に転がっているダイヤの原石をみようとせずに、遠くの山にある金脈にばかり目を向けているようなもので、わざわざそこを目指して険しい道を歩まなくても、きちんと周りを見渡せば、僕にしか書けないエントリがあるんだろうなと、気付くことができました。
そうするとあら不思議。今まで全く価値がないと思っていた周りの風景が、全く違った価値を持ったものに感じられるようになりました。
そしてブログ名だけでなく、エントリ内容もこの日以来「今の自分に生み出せる価値」を意識したものに変わってるんです。
コレ、私も「すごいな」って思いました。
本を一冊読んだだけで、そこから得たモノを即座に取り入れ、今までと違うやり方を試してみる。こういうことができる人に「売れるモノが何も無い」なんてありえない。
★★★
本にも書いたけど、「ずっと専業主婦だから自分で稼ぐなんて無理」と最初から諦めている人もいれば、主婦としての経験を活かして、キャラ弁動画で大人気になったり、収納片付けアドバイザーとして活躍できる人もいる。
大事なのは「いつもの自分の生活のなかに、市場で評価される価値を見つける」ことであって、やたらと資格取得や勉強に走ることじゃないんだよね。
「自分にはなんの取り柄もない」と嘆く前に、「取り柄」に気が付くためのマーケット感覚をまずは理解して欲しい。
そして本にも書いた 5つの方法を実践して、自分の中にある、もしくは自分のごく近くにある貴重な「価値の源」を見つけてほしい。
自分の価値は、会社とか国家(資格)といった組織に認めてもらう時代から、市場に認めてもらう時代になるんだから。
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