泥棒を見つけた後に、泥棒を捕まえるための縄を急いで編む事を「泥縄」と言う
昨日は更新しなかったので*1、今日いろいろはてブなどチェックしていたのだが、昨日はてブで拾った記事で書いた文章でこんなIDコールが出ていた。
goto14 [同意]http://twitter.com/Nob_Kodera/status/2578713283id:FTTH id:aitanisan*2 id:multi12 id:qrzap id:hamtez id:seiyuDBの反論に期待(失笑) 2009/07/11
おとといのブログエントリーにも取り上げた児童ポルノ禁止法改正案緊急声明についての解説 - MIAUのはてブコメントに対する、b:id:goto14さんから来たidコールだったのだが、本編に出ている小寺信良さんのtwitterを読ませてもらった感想を含めて、そのidコールに答えたいと思う。早い話、多少の反論ありという事である。そしてMIAUの支持者にツッコまれる事を覚悟の上でこの文章を書くという事である。
(はじめに) 児童ポルノ禁止法改正案緊急声明についての解説 - MIAUの個人的な見解を改めて述べてみる
◎児童買春・児童ポルノ禁止法改正についての緊急声明 - MIAU
簡単に解説すれば、「児童ポルノ禁止法」(以下「児ポ法」)の改正案が今国会の衆議院で可決される可能性が高くなったことを受けて、MIAUが「緊急声明」、およびその解説を発表した事による「俺なりの見解」を書くということである。
あらかじめ言っておくが、この項目のMIAUに関する見解、およびその解説そのものは全然文句はない。『「児童ポルノ」の定義、およびその処罰対象を客観的に判断するように求める』とか、『冤罪の可能性がある法の成立より、確実に児童を守れる施策を考えてほしい』とか、MIAUの要求そのものは客観的で、実にすばらしい内容である。
ただしそれを踏まえた上で、俺ははてブやブログでこういうような内容のことを書いた。
言わんとしている事は分かるが、なぜそれを政治家の先生やネット以外のメディアで積極的に公表しないのか。ある意味「後出しジャンケン」にも程がある。
要はそのMIAUの見解そのものが、なぜ衆議院で可決されそうになる前に公表しなかったのか、もっと言うと衆議院の評議委員会で議論している時点で、なぜその文章を公表しなかったのか、という事である。もっともそれに関してb:id:goto14さんからidコールで(小寺信良さんのTwitterで書かれた文章付きで)ツッコまれたわけだが。
小寺信良さんのTwitterで書かれた文章について、個人的な見解を述べてみる
これを読んだ時点での俺の感想は、やはりMIAUとしての行動が遅い。そしてネット以外のメディアに対する認識が甘い。という事である。
MIAUとしての行動が「遅い」と感じた理由
その理由は2つ。一つは「一週間前から行動しても、賛同者を見つける事自体が難しい」という事である。
自分達の意見の「賛同者」を増やすには、一週間前どころか、もっと前から地道に増やさなければならないはずなのに、たった一週間で賛同者を見つけようとしている時点で「泥縄」という言葉が当てはまりすぎる行動をとっているように思う。賛同者の「数」で圧倒するには、その「仕込み」も徹底的にやらなければならない。
もう一つは「MIAUはもっと前から「行動」しなければならないはずなのに、その「行動」している姿が見えない」という事である。
考えてみればMIAUの声明を発表する以前から、「レイプレイ問題」や「児ポ法」の議論がかまびすしかった。現に俺もはてブでその事に言及したり、ブログでもその事で記事を書いた。
しかしMIAUサイドでその事に言及したのは、俺が知る限りこの声明文だけなのではないだろうか*3。
つまりMIAUに『「児ポ法」で戦っている姿』を感じないのだ。いや、戦っているという意見は分かるのだけど、それが現場で見えてこない。