K-1特番、TBSのセンスはこの際問うまい(・∀・;)。「重大発表」はこーなった!!
録画を見直すと、正式に(Dynamite!の番組内での)「放送決定」といってたな。
チェ・ホンマンvsヒョードルの試合がアナウンスされた。
WOWOWのリングスから、ヒョードルの映像を借りていたのは驚き。前田日明が個人的に権利を保有して、OKを出せるというのは本当なのかしらん?秋山成勲vs三崎和雄の試合も、写真で10秒ばかり流れた。
これで放送権料ガッポガポ。
ヒョードルのギャラもマーク・ハント?のギャラもどんとこい。(そうか?)
でも、面白いのは、我々ずっと継続的にニュースを追っていたコアなファンにとっては「放送決定」こそが大大大ニュースなのに、例えば
「ついに放送決定!!」
みたいなテロップもださず、本当に録画で見直さないと気付かないぐらいにあっさり、一言司会が口頭で言っただけ。
それに、確かにミルホンネットの情報通り「さいたまスーパーアリーナで行われます」というテロップの中に、また宣伝の中でも「やれんのか!」というアナウンスは無かったな。
これはコンプライ(以下略)の問題なのか、あるいは単純に「やれんのか!のPPVも、視聴率を競う中ではライバル。その宣伝をしたらファン層もかぶるし、大損だ」という判断なのか。
後者であることを望む。
そういえば、残念なことにもう今年は「週刊現代」の発売がないんだよな(笑)
所英男vs田村潔司の煽り紹介に一言。
WOWOWから映像を借りたのはいい。
だが、いくら華麗さ、動きの多さを強調するにしても田村の華麗なムーブを行った映像なんてたくさんあるだろうに。
つうか華麗なムーブじゃなくても、ルールが現行MMAに比較的近いKOK時代の映像を使えよ。旧リングスルールの映像はできる限り避けろ。ルールがちょっと今とは違うんだから(婉曲表現)。
そして、ついでに言いますと、二日ほど前の「東京新聞」で所英男は「家族のこと話そう」というインタビュー記事に登場。内容は格闘ファン周知の話なので略すが、最後に彼はこう言っている。
闘うフリーターという名前はもう返上した。
今、職業は何ですかと聞かれたら、「プロの格闘家です」と答えることにしている。
ちょっといい〆なのに、TBSは完全無視で煽り番組に使いまくり(笑)。
まあ、所へのリスペクトがあるかとは別に、いったん確立したキャラは使いまわすのはテレビ局の宿命か。長南亮だって「ピラニアはいやだ」と言ってたんだし。ただ、やっぱり「安易だなあ」と思うのもまた事実だ。
高瀬大樹、渡米しATTで修行。そしてメジャー団体と交渉中?(タイトル修正)
【補足】タイトルを訂正しました。
下にあるATTに「行く」という一文は、練習場所のひとつとするという意味で、一員になるということではないそうです。大変失礼いたしました
http://blog.livedoor.jp/nhbnews/archives/51347112.htmlとダブルポスト。
ソースは
GONKAKU (ゴンカク) 2008年 02月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2007/12/22
- メディア: 雑誌
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【読みどころ】
・05年のPRIDE武士道以来、ペタス道場やワタナベジムで打撃強化に集中していた。寝技は大学柔道やTKジムで。
・ATTに行く。
・日本の格闘技界には”談合体質”がある。(PRIDEへの不満もほのめかす)
・ある人が力を貸してくれて、格闘技に集中できる環境になった。
・2月に組み技の試合をやり、その後に海外で試合できれば。
・XXXXXXXXXといい方向で交渉中。=================
聞き手も中で話していますが、彼は長南亮と同様、現UFC王者のA・シウバに完勝していることで海外での評価は意外なほど高いとか。
詳細は同誌へ
ほんでアタクシ、某「from SAMURAI NATION」ブログで
「日本は、ユライヤ・フェイバー暗殺のためWECに送り込んだヒットマン・高谷裕之に続いて、もう一人危険なクリスマス・プレゼントをUSAに送り込む!それがPRIDE戦士・高瀬大樹だ。
この悪魔のグラップラーは、アンデウソン・シウバを三角絞めでチョークアウトしている。
彼へのミッションは、これを再現することだ。UFC王者よ、悪夢におののくがいい!! バッドラック!!(大意)」
と、心の佐藤大輔&心の高田総統を発動させて(笑)煽りに煽ったんだが。
でもアメリカ人のファンから「でも、奴の試合つまらねーじゃん」とか言われたらどうしましょうかね。
ところで。
ここからはNHBニュースでは語らなかったんだが、
高瀬の言う「最近力を貸してくださっている方々」「恩師と呼べる方」ってどこのどんな方でしょうか。試合数から考えると生活面の助け、スポンサー的な援助をしてくれているのかな。それならある意味逆に恵まれているのかもしれない。
そして
「今から小さい団体にちょこちょこ出てそこでチャンピオンになっても、僕が20歳だったらまだ分かるんですけどもう29歳ですからね」
今年11月、パンクラスのミドル級王者に初戴冠した33歳、竹内出をしょっぱなから全否定(違う違う)。まあこれはそれぞれの選択だ。
余談だが、「もっとトシ食ってるはず」と踏んで修斗の中蔵隆志を検索したら、こっちはまだ30歳だったのでビビりました。
あと
「”談合体質”が日本の格闘技界にはある」
「打ち合えと強く言われて、結局打ち合って負けてそれっきり」
「誰かが足を引っ張って」
「大きな舞台に出たかったですけど、いろいろ力が働いて」
という、何かい痛そうな、いや言いたそうな雰囲気がとても興味深い。
週刊現代の連絡先はデスね(以下略)。現実的には週刊現代の編集長は醒めちゃっているので、宝島社かサイゾーへ。
まあ何にせよ、アンデウソン・シウバに終始圧倒し、勝利したPRIDEの試合が遺産になっているならそれはそれでよろし。これを元手に一旗挙げるのを期待。
「とりあえず、いまテレビに出ている日本人選手より、俺のほうが絶対に強いという自負があるんで、今まで悔しい思いで見ていた」
「実力以外の部分でリングに上がっている人たちとは片っ端からやっていって(後略)」
個人的にはvsユン・ドンシクが見たい!!
「寝技の達人同士の闘いは絶対にしょっぱくなる」というジンクスが有るにしても。
ビッグなクリスマスプレゼント!(発売日から言うとお年玉か) 高島俊男さんの新刊が発売。
はてなキーワードさまさま。「高島俊男」経由で知りました
http://d.hatena.ne.jp/ginzburg/20071210#1197277071
「しくじった皇帝」というのは、おそらく最後の皇帝も、帝国の衰亡を始めた皇帝も、王朝内でだれかにとって代わられた皇帝も含むのだろう。
高島氏は
- 作者: 高島俊男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/19
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という本当に血沸き肉踊る名著を書いている。
実は「中国の大盗賊」というのはニアイコールで
「大盗賊≒皇帝にテンパイorリーチをかけたが失敗した男」である。
陳勝の乱、
蒼天既に死す、黄天当に立つべし、の黄巾賊。
太平天国。
こういう「皇帝になれなかった男たち」の話が面白かったのだから
「皇帝になったんだけど、そこで失敗した男たち」の話が面白くないわけが無い。
そして、この「中国における権力の失敗」を見ることは、逆に背理法的に
「中国の支配原理とは何なのか」を知る手がかりとなるのだ。
(高島氏は毛沢東も「成功して首尾よく皇帝になった盗賊」の一人として論じている)
ああ、いいまとめ方だな(笑)。というわけで嬉しいクリスマスプレゼント。
これがプレゼントって哀しくないかとかそういう疑問はとめなさい。
おまけ 中国・李自成盗賊軍の革命歌。
明国を滅亡させた盗賊軍の首領・李自成は(数ある盗賊列伝の中では})最も中国の民衆伝承で愛され、その配下にいたインテリ軍師も含め人気があるそうだ。
皇なつきも漫画化していたな。
- 作者: 皇 なつき
- 出版社/メーカー: 潮出版社
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高島氏も前述の「中国の大盗賊」の中で力をいれ紹介している。
そのとき書いていたのが、李軍は軍規を厳正にし、農民への宣伝に力を入れていた、それも歌の形で噂が広がるようにしたという宣伝戦の話だった。
今、検索でその歌が見つかったので引用する。
http://www.geocities.jp/timeway/kougi-74.html
殺牛羊
備酒漿
開了城門迎闖王
闖王来時不納糧(訳)
牛と羊を殺せ(さあ、ごちそうだ)
お酒の用意をしよう
城門を開いて闖王(李自成)を迎えよう
闖王が来たら税金を取られないぞ
(『中国の大盗賊』高島俊男、講談社現代新書)
こういう歴史にたぶん学んだのが、八路軍なんだろうね。
アメリカ大統領予備選、リバタリアンが大健闘
論評の時間は無いので、紹介のみにとどめる。
泡まつ候補がネットで1日過去最高の7億円ゲット
http://sankei.jp.msn.com/world/america/071219/amr0712191855015-n1.htm
2007.12.19 18:55
【ロサンゼルス=松尾理也】年明けから始まる各州の予備選・党員集会をにらんで激しさを増す米大統領選で、共和党候補の一人、ロン・ポール下院議員(72)がこのほど、1日あたりの額としては過去最高となる620万ドル(約7億円)の政治資金集めに成功し、話題を呼んでいる。「泡まつ候補」と見なされていた同氏が“旋風”を巻き起こしている原動力は、インターネットにある。ポール候補はリバタリアニズム(個人の自由を最大限に重んじ、小さな政府を主張する政治姿勢)をとり、党内でも非主流派とみなされている。大統領候補としても、今年前半は支持率1%前後で低迷していた。
しかし、共和党大統領候補で唯一イラクからの即時撤退を主張するなどの姿勢がインターネットで繰り返し取り上げられた結果、グーグルが今月発表した検索ランキングで、大統領候補として2位のトンプソン元上院議員(共和党)、3位のクリントン上院議員(民主党)をおさえ1位になるなど、急激に認知度を伸ばした。
イラク撤退のほかにも所得税の撤廃、海外駐留米軍の全面撤退、医療用大麻の解禁など、ポール候補には極端な主張が多い。これまでの議会活動でも、党の方針にかかわらず自らの信条に反する法案には一貫して反対票を投じ、「ドクター・ノー」の異名をとる。こうした姿勢が、ネット利用者には逆に新鮮に受け止められたようだ。
↓
この現象を受けて、記事を書いた松尾理也記者が書いた解説コラムから抜粋。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/071223/amr0712230302000-n1.htm
・・・ポール候補が勝利しそうだ、というわけではない。急激に支持を伸ばしているにせよ、ありていに言って泡沫(ほうまつ)候補の位置は脱していない。そしてポール候補に「キワモノ」的印象がつきまとう理由は、彼が一貫してとり続けている急進的な「リバタリアン」的政治姿勢によるところが大きい。
「リバタリアン」とは、極端に自由を重んじる政治的立場といえばいいだろうか。政府を自由に対する干渉とみなし、税を個人からの富の収奪として敵視し、福祉の削減を主張する。外交的には孤立主義を掲げ、イラクからの即時撤退のみならず、海外駐留米軍の全面撤退を主張する。個人の自由を最大限に尊重する立場から、マリフアナの解禁さえ主張する。
こうならべていくと、ロン・ポールとは保守なのかリベラルなのか、わからなくなってくる。小さな政府、孤立主義的外交は保守の主張だが、イラクからの即時撤退、マリフアナの解禁はリベラルからも支持される。候補自身は保守と見なされているが、共和党の中ではけっして主流派ではない。
だが、「保守かリベラルかわからない」からこそ、ポール候補は、新しい形態の支持を集めることに成功したのである。
(略)ポール候補の支持者を訪ねた。……ベン・リッターさんはまだ19歳の大学生。高校生時代から保守を自称……グワンさんは自らをリベラルだと思っているが、自由を重んじる点で「ポール候補は民主党よりはるかに信用できる」という。
リッターさんもグワンさんも、二大政党の枠組みの中では周辺的で無力な存在に過ぎなかった。同時に、2人の政治的指向性は正反対なのだから、これまではバラバラであるほかなかった。そんな彼らを風変わりな大統領候補と、インターネットという強力な接着装置が、とにもかくにも結びつけた…
…そう考えると、ロン・ポール現象は、米国政治に出現した初めてのロングテール現象ではないか、と思えてくる。インターネット時代においては、少数のヒット商品の大量販売に依存することなく、売り上げ曲線で長い尾(ロングテール)を描く「売れない多数の商品」からも利益を得ることができる。このロングテール理論をロン・ポール現象にあてはめるなら…
ちょっと聞いた話では、テキサスはとくに(ポールは共和党内のリバタリアンだが、独立した)リバタリアン政党が強く、下院や上院の選挙でも当選はしないものの得票数によって当選者を左右できる力があるという。
面白い存在だが、日本にとってはあまり喜ぶべき話ばかりではない。
北朝鮮に対しても政策は「ほっとけあんなの」だから。
前、東京新聞がインタビューしたときだったと思うが
「アメリカはその気になれば地球を三回ぐらい壊せる武力がある。どこを恐れる必要があるんだ?だから何もしなくていい」
たしかにこういう大統領なら、イラクにはいかない。でも北朝鮮もミャンマーもそのままだ。
さてどうする。現実の課題というより思想的な問題としては厄介だ。
一読仰天。朝日新聞に”あの言葉”が…「支那」問題の陰翳
大した話でもないのだが、一部の議論に一石を投じるかもしれない一資料として、ネット上に紹介する価値はあろう。
本日、2007年12月25日に「朝日新聞」が開催した外部の寄稿「私の視点」だ。
テーマは在日中国人二世で、元科学技術者だった「林伯ヨウ(曜の「日」が「光」)」さんが、厳しくなった新入国審査を受けて不愉快だった、この制度に反対である・・・・という趣旨である。
『「テロ対策」が生み出す分断』と書いてある。
その意見に賛否はあろうがひとまず置いて、彼の思い出話から引用する。
ふうむ。
・・・・・まて待て。慌てて周りを見回したが朝日新聞は「文中の用語は敢えて変更していない」などの注釈を付けてはいない
面倒だからもう論評はいいや、ただ資料として置いておこう。
呉智英氏や高島俊男氏、小谷野敦氏も、目を通しているかな。
この前資料として使ったから
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- 作者: 高島俊男
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もちろん、これと反対の方向性であるだろう受け取り方もある。
ついでに紹介しておこう。
http://www.eonet.ne.jp/~log-inn/nakajima/junsa.htm
巡査の居る風景 中島敦
― 一九二三年の一つのスケッチ ―
しばらくすると、突然其の中から何か言い争う声が聞えて来た。乗客の視線は一斉に其の方に向けられた。見ると、腰かけて居る粗末な姿をした一人の日本の女と、その前の吊革につかまって居る白い朝鮮服をつけた学生らしい青年とが言い合って居るのであった。
――折角、親切に腰かけなさい、いうてやったのに。――と女は不平そうに言って居るのだ。
――併し、何だヨボとは。ヨボとは一体何だ、――
――だから、ヨボさんいうてるやないか、
――どっちでも同じことだ。ヨボなんて、
――ヨボなんていやへん。ヨボさんというたんや、
女には何も分らないのだ。そして怪げんそうな顔付をして、他の人達の諒解を得ようとするかの様にあたりを見まわして、
――ヨボさん、席があいてるから、かけなさいて、親切にいうてやったのに何をおこってんのや。
車内には所々失笑の声が起った。青年はもう諦めて了って、黙って此の無智な女を睨みつけた。
呉智英と小谷野敦と匿名批評
いま、上の用語問題で呉智英、小谷野敦の両氏が出ていたので、いまはてな界隈で話題の、O氏と小谷野氏の話に関連してちょっと思い出した。
(経路を辿ってO氏の本名が広まっては元も子もないのでこう書いとく)、その元の匿名批評是か非か、という話に関連した話なんだが、小谷野氏は比較的、呉智英に関してはその論を評価する文章を書いている。
ただ、呉智英氏って「匿名批評は読むのも書くのも大好きだ」と公言し、実際産経新聞で90年代
に評判を呼んだ「斜断機」の匿名批評グループに参加している。
確か「賜」をはじめ複数の一文字PNだったな。文章の中で「明治生まれの小生」とかイツワったこともあるはず。噂の真相が取材したときは「匿名批評の性質上、肯定も否定もしない」と答えていたが、
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もちろん、一部を評価したからといって全てを全面肯定するわけもない(佐高信じゃあるまいし)から、呉智英の論考にいろいろ学んでも、匿名批評のスタンスは卑怯だと思う、許せない、という立場だってあるのだろうが、そういうことでいいのかな。
小谷野氏は、「呉智英は(この「斜断機」については)卑怯者だ」というスタンスなのかもしれん。彼もそういうところでは、しがらみ抜きのラディカルさを見せるからな