バーナンキFRB議長再任決定を受けて、ピムコのCEOモハメド・エラリアン(Mohamed El-Erian)が「Bernanke’s four point ‘to-do’ list」という記事を書いた。
彼の言うバーナンキがなすべき4つのこととは以下の通り。
- 出口戦略の舵取り
- 前例の無い金融政策を「いつ」「どのように」やめるかを決めなくてはならないが、ルービニの言うようにそれは簡単なものではない。
- 早すぎれば不景気に逆戻りで、遅すぎればインフレのリスクといくつかの市場の機能不全を招く。
- FRBの組織防衛
- FRBの運用改革
- 現在の金融規制改革の動きは、バルカン化している米国の規制当局の中でどの機関が主導権を握るか、ということに専ら焦点が当てられている。
- だが、その一方で、バーナンキは、資産価格をより上手く政策設計に取り込んだ運用スキームを確立しなくてはならない。米国の世界における地位が低下し続けるならば、為替変化の影響も取り込む必要があろう。
- 危機防止策の策定
- バーナンキは、複数機関にまたがると同時に、望むらくは国境を越えて策定されるであろう危機防止策の主導権を取ることになろう。
- システミックリスクを削減する半面、生産的な活動への信用供与を過度に損なわないようなバランスの取れた策を、他の政策当局者と共に策定しなくてはならない。
どれ一つを取ってもたやすい作業ではなく、すべてをこなすのは政治的難題。非常に高水準の知的厳格さ、政治手腕、揺るがない献身、そして指導力が必要とされる。ただ、1期目の成果を考えると、バーナンキならやれるだろう――とエラリアンは書いている。