パーラー・アトリエ

会社の一角に使われていない部屋がある。先代というか親父が使っていた部屋。社長室と呼べば聞こえがいいけれど実際は昼寝するために作られた部屋。日当りも悪いし風通しも悪い。先代がいなくなってからはミーティングテーブルを他の打合せで占領されていたり、腹黒い談話が他に漏れないようにする時だったり、個人的な来客のときだったり、に使われている。物置兼応接間として不遇の扱いを受けているその部屋を、なんとかしたいなあと考え始めてから随分と時間が経った。ようやく『どうしたいか』がカタチになってきた。実現するのかはまた別の話。

続きを読む