オフ会
こないだ某オフ会に参加した。ほとんどが初対面。見た目はフツーの子たちばかりで一見オタクとは分からない。だが、とにかく自己主張が強い。誰しもが自分のことや自分の萌えを語りたがる。正直、うへぇと思った。私も語りたい願望は強いのだけど、とにかく割りいる隙がない。そしてオタクたちは「自分は変わっている」アピールが好きだ。「自分はこういうのが好きなのだがヘンだと言われる」、この発言は何を求めているのか?私も好きですよという同意を求めているのかと思ったが、自分の好みとは合致しなかったので「そういうのが好きな人って多いですよ、ヘンじゃないです」と返したがこれはおそらく彼女の求める答えとは一番遠かったんじゃないだろうか。「私も好きだ」という同意あるいは「あなたは特別だ」という認定どちらかがほしかったんじゃないだろうか。
人の話を聞くのは嫌いではないけれど聞きっぱなしというのも疲れる。そこで初めて聞き上手な人の凄さを思いしらされる。ただ、へぇーすごいですね、だけじゃなくて、オタク同士の会話ではテンションの高い同意や反応を求められるように思うからだ。そしてそれは非常にエネルギーを消耗する。しかしそういう“相手に合わせてる状態”というのは少なからず相手にも伝わるだろう、ただ話を聞いてくれる相手さえいればそれは私でなくてもいいわけで、そう思うとむなしさに襲われた。
話題の糸口は「○○さんは○○どうですか?」という相手への問いかけで、つかむ。この時点でたまに「そういう××さんのほうは?」と切り返してくる人もいるが、大抵の場合は自分の話をしてくれる。そしてその話が終わったところで「で、××さんはどうですか」と返してくれるのが普通だと思っていた。なので、私は自分の話がしたい時にたまにこの手を使う。だがしかし、オタクたちにこの手は通用しなかった。彼女達は延々と自分のことを喋る。ある意味感嘆に値する。素直な人種なんだろうと思う。また、悪い人間ではないと思う。むしろ、相手のプライベートに首を突っ込みたがるくせに自分のことは話したがらない人種よりは、好感がもてる。ただそれは毎日会うような相手でなければ、だ。おそらく彼女達も普段からこんな調子なわけではないのだろう、オタク同士の集まりだからこそ発散してるのだと思う。着飾った外見とは裏腹に、モロおたくの性質丸出しな彼女達。そして私にこれだけ話してくれるというのは気を許してくれているのだろう。だが、あまり頻繁に会うような相手ではないなと感じた。だって私だって発散したい。オタクの相手はつかれると思った。オタクでも、相手を気遣うことのできる人といっしょにいたい。