麻生太郎外相は国会図書館でローゼンメイデンを読めるのか?


 答え。ほとんど読めない。


 というわけでアメコミの翻訳ものをいくつか急に読みたくなりまして、はじめて現代マンガ図書館と(ひさしぶりに)国会図書館にいってこようと思いました。


 だが。ない。あれ? 国会図書館って本と名前がつけば断簡零墨なんでも収蔵しちゃうんじゃないの? 例えば『バットマン アーカム・アサイラム』の翻訳を下の検索でさがしても出てきませなんだ。『バットマンvsプレデダー』などもない、『WATCHMEN』もないないないずくしでございます。

 http://opac.ndl.go.jp/


 現代マンガ図書館の方は大変努力して探していただいたのですが(ありがとうございます)やはり求めていたものはアメコミ翻訳本に関しては皆無でした。英語で嫁!とおっしゃるかたもいるでしょうが、翻訳がでてれば母国語でコミックぐらいさくさく読みたいのがウソ偽らぬ心情でございましょうw。


 さて物好きにこのマンガ収蔵の不足は日本のコミックではどうかと、ここは麻生太郎外務大臣の『ローゼンメイデン』を上で検索したのですが、どうも1,6巻しかないようです。


 しかしローゼンメイデン(を含むなんかあやしいコーパス全部w)を中核に国益上から「オタク」産業政策として麻生大臣は目指していると思われますので(よくわからんけど)、国会図書館の第一の目的である「国会に置かれた機関として(国会法第130条)、国会議員の職務遂行に資するのが第一の任務」を果たす上でも、マンガ収集にもっと全力を傾倒すべきではないかな、と思うのです。ともあれ『ローゼンメイデン』の欠本は問題視していいかもしれません(半分、アメコミ翻訳がないのでヤケw)*1


 さて当ブログでは麻生大臣の経済政策について以前とりあげましたので息抜きにご参考ください。


http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20060721#p3

*1:それともほかのところが収蔵してるのかしら?

 新古典派経済学は実践的なんですよ


 Fellow Travelersさんからのネタ。ありがとうございます。

 ヴァリアン氏の経済学の方法論についてのペーパーがToma氏のブログで話題になりました。経済学は物理学や生物学とは似てなくて、むしろエンジニアリングや医学に似ている。そしてこの実践的な観点からの経済学方法論はほとんど検証されていない、という指摘です。そして新古典派経済学のモデルの実践的な側面(例えば利用可能なデータが十分でないときはモデルがその説明を代替するなど)を列挙して、日本でもよく目にするような「新古典派経済学=主流経済学は現実離れした役立たずの代物」という批判に応えています。

ヴァリアン論文http://www.ischool.berkeley.edu/~hal/Papers/theory.pdf


 こういった実践的な経済学のあり方を方法的に突き詰めたのは、日本では高橋亀吉(彼の戦前の著作『実践経済学』など)があり、また欧米ではやはりフリードマンの『実証経済学』の方法論論文をあげなくてはいけないでしょう。このヴァリアンの論文は歴史的な考証はないですが、それでも新古典派経済学の実践性を方法論の視座から整理している点で教えられるものがあります。

修羅雪姫 怨み恋歌&フランス語版『修羅雪姫』


 コミック関係を新カテゴリーで。梶芽衣子クリスティーナ・リッチの映画をなぜか淡々とみている今日この頃ですが、いま見終えた『修羅雪姫 怨み恋歌』はこれは傑作ですね。梶も吉行和子も眉毛細いのも今風です 笑。第一作はそんなによくなかったんですがこの第二作はよくいわれてるみたいですが出演陣の怪演とカメラワークが凝ってて非常に楽しいものです。たぶん昔よりも今の方がこちらの第二作は評価されるでしょうね。


修羅雪姫 怨み恋歌 [DVD]

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 僕は上村一夫の漫画は『ゆーとぴあ』という作品がとても好きでした。いまでも読み直してみたい作品のひとつですね。上村一夫オフシャルサイトというのがあってそこで最近、フランスでも『修羅雪姫』が出たことを報じてました。下はその表紙。僕は原作は読んだことないですよね。そのうちトライしてみたいと思います(できればフランス語版で(^^))。