ソウル南大門が全焼、崩壊―韓国

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080211-00000002-jijp-int.view-000

原因は、何者かによる放火の可能性が高いようですが、古い木造建築物であり、放火を含む火災対策が十分ではなかったのではないか、と悔やまれます。少なくとも、スプリンクラーを設置するなど、できることはやっておくべきであったと思います。今となっては遅いのですが。
日本でも、放火で全焼した金閣など、貴重な建造物が放火などで失われた苦い過去があり、特に貴重な木造建造物については、性悪説に立脚した対策を立てておく必要性が高いでしょう。
ソウルには、一度しか行ったことがなく、その時は弁護士会関係の見学で、観光する時間がなくて、南大門は見ていません。見ておけばよかったと悔やまれます。再建に期待したいと思います。

本当にあった!世にも不思議な事件集

本当にあった!世にも不思議な事件集

本当にあった!世にも不思議な事件集

最近、六本木ヒルズ内のアカデミーヒルズで仕事をしていて、煮詰まってくると、気分転換のため、森タワー内や近くを散策していますが、先日、麻布警察署そばの青山ブックセンター内をうろうろしていたところ、この本が目に留まり、おもしろそうな気がして買いました。
仕事の合間などに、少しずつ読んでいますが、過去に実際に起きた(ようです)不思議な事件、出来事がいろいろと紹介されていて、常識や理屈では割り切れない、世の不思議というものを感じます。
この種の本には、既にどこかで読んだことがあるような話をかき集め焼きなおしたような、安直なものが多い傾向がありますが、この本には、そういった安直さが感じられず、この分野に興味がある人にはお薦めできます。

野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉

野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉

野村の流儀 人生の教えとなる257の言葉

楽天・野村監督による、一種の名言集です。長年にわたる様々な体験に裏打ちされているだけに、なかなか読み応えがあって、野村ファン以外にも参考になる内容です。
野村語録の中で、私が最も好きな言葉は、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ですが、これも、132ページでしっかり紹介されています。
私の場合、野村監督のレベルには遠く及びませんが、成功したこと、うまく行ったことは、参考にならないのでさっさと忘れることにしている一方、思ったように物事が進まなかったことや、考えていたことが裏目に出た経験などは、しっかり記憶に刻みつけ、物事が、一見、調子よく進んでいるようなときは、敢えて記憶の片隅から引っ張り出し、自分自身を戒めつつ敗因を整理するようにしています。
例えば、過去に本ブログで

虚偽自白
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050128#1106841589

と振り返ったことがある苦い体験は、検察庁在籍当時は何度思い出したかわからないくらい繰り返し思い出したものでした。
物事が思ったように進まず惨めであった自分、というものを、記憶の中でじっと見つめることで、そうならないためにはどうすべきか、ということへの真剣な思いが生まれてくるように思います。
成功体験というものは甘美で心地よいものであり、それに捕われ大きく失敗する人や組織は多いものですが、いかにそのような落とし穴に落ちずに生き抜くか、ということを考える上でも、この本は役立つのではないか、という気がします。

「教え子の逮捕 40年後に後悔」

2月11日の朝日新聞・朝刊「声」に、傷害致死罪で逮捕された元時津風親方の、40年余り前の中学校担任教師であった丸木一麿氏の投稿が掲載されていました。
同氏は、元親方が中学生の当時、その母親から、古里の北海道を旅立った息子が相撲部屋でやって行けるだろうか、という不安がつづられた、愛情溢れる手紙を受け取った経験を紹介し、その手紙のことを本人に伝えなかったこと、伝えれば、親の子への愛情や命の尊厳を教えることが出来たであろうことを悔やみ、担任した2年間に命を大事にすることをもっと教えるべきだった、かつての担任として責任の一端を感じつつ真相を明らかにすることを願う、とされていました。
元親方の刑事責任は、今後、捜査や公判の場で解明されることになると思いますが、人の責任というものは刑事責任に尽きるものではなく、保護者から預かった大事な弟子を、このような形で死亡させた責任には重大なものがあるでしょう。また、40年余り前の担任教師に、ここまで心痛を与え、真相を明らかにすることを願われている、ということについても、元親方は重大に受け止めるべきではないか、と思います。この事件に真摯に向き合うことが、担任教師に上記のような手紙を送ってくれた母の真心に、少しでも報いることにもなるでしょう。
元親方に、上記の投稿は是非読んでほしいと思いました。

「入札参加業者に聞いたら,談合してませんと答えたので,談合が行われた可能性は極めて低い。」

http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20080212/p4

この週刊朝日の記事は読みましたが、上記のような最高裁の言い訳については、「被告が容疑を否認したら、裁判官は無罪にするのか。笑止千万の説明である。」と切って捨てられていました。
こういった世間知らずで幼稚な人々の下で開始されようとしている裁判員制度は、開始前から国民に見放された状態にもあり、刑事司法をいたずらに混乱させ惨めな失敗に終わる可能性が高いように思います。