ユニクロ柳井正登場!日本人よもっと必死でカネを稼ごう 『フォーブス』誌が認定した日本一の金持ち
Yanai Tadashi 1949年山口県宇部市生まれ。株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長。'84年父の跡を継ぎ小郡商事社長に。'91年社名をファーストリテイリングに変更。'02年に会長に就任。'05年社長復帰、会長職と兼務する〔PHOTO〕gettyimages
いまや世界中に店舗を持つファッションブランド・ユニクロ。来期の売り上げは1兆円を超える見込みだ。「グローバル化の尖兵」を自任する経営者・柳井正が、停滞するこの国の難題を語り尽くした。
この国の政治家は本当にダメ
私は今まで、政治について発言しようとは思っていませんでした。私はあくまでも経営者。ビジネスで社会を良くしていく、それが私の「大和魂」なんです。ですので、政治家になろうなんて気持ちは微塵もありません。政治のことは政治家がやる。それが正しい姿だと思うのです。
しかし、現在の日本の政治は酷すぎる。もはや数々の「愚政」に、黙ってはいられません。とくに民主党政権を振り返って思うのは、「政治家であってはいけない人が政治家だった」ということです。政治家は、自分の言動に対して、責任を持たなければならない。民主党政権を担った政治家たちには、責任感がまったくなかったように思います。
鳩山(由紀夫・元総理)さんが衆院選への出馬を見送ったことがニュースになりました。彼は政治家にまるで向いていなかった。評論家ならいいのかもしれませんが、言うなれば「夢想家」でしかなかった。政治家は国民のために政治をしなければならないはずです。しかし、その「国民のため」という感覚が、鳩山さんにはまるで見られませんでした。