取材

一歩足を踏み入れるともふもふのウサギたちがエサを求めて駆け寄ってくる大久野島に行ってきました


瀬戸内海に浮かぶ一周たったの4.3kmしかない小さな島「大久野島」は、別名「ウサギ島」と呼ばれるほどに大量の野生のウサギが生息していることで有名な島です。この島には何百羽というウサギが生息しているわけですが、島に一歩足を踏み入れれば、真っ白な大人ウサギから生まれたての茶色い小ウサギまで、大小のサイズから毛の色まで多種多様なウサギがエサを求めて駆け寄ってくるというウサギ好きにはたまらない場所になっている、とのことなので実際にどんなウサギが生息しまくっているのか確かめてきました。

大久野島ではウサギが以下のムービーのようにエサを求めて駆け寄ってきます。

大久野島のウサギにエサやりするとこんな感じ - YouTube


大久野島にはとにかく大量のウサギがおり、そのかわいらしい姿を写真で撮影しまくってきたので、内容は大きく分けると以下の様な感じ。
・大久野島に実際に行くとこんな感じ
・大久野島で出会ったウサギの写真まとめ

◆大久野島へ行ってきた
大久野島へ向かうルートは2つあり、広島県の忠海港から出港している船に乗るルートと、愛媛県の大三島盛港から出港している船に乗るルートの2つがあります。四国在住、もしくは四国経由で大久野島に行きたいという場合は盛港から出ているものに乗船すればOKですが、広島県側の忠海港から出ている船の方が本数も多いので大抵の場合はこちらから大久野島へ向かえばOK。

忠海港発の船に乗車するには、久野島産業忠海回漕店で購入できる乗船券が必要になります。


これが久野島産業忠海回漕店。忠海港に入ってすぐのところにあるので見つけるのは簡単です。


中に入ると券売機があるので、大久野島行きの乗船券をゲットすればOK。大人ならば往復で620円、小人は320円で券を購入でき、車ごとフェリーに乗ることもできます。あらかじめ往復券を買っておけば、帰りに券を購入するためにあたふたしなくて済むのでオススメです。


フェリーの時刻表はこんな感じ。忠海港から大久野島までの船は1日に18本出ており、始発は7時45分発の8時ちょうどに大久野島に到着するもので、最終便は19時25分発19時40分着のものです。大久野島から忠海港に戻ってくるための最終便は19時発なので、日帰りの際はこの最終便に乗り遅れないように気をつける必要があります。


港には無料駐車場が完備されているので、車で港まで向かうのもアリ。


忠海港の近くにはJR忠海駅があるので電車で向かうこともできます。


というわけで、早速フェリーに乗って大久野島へ向かいます。大久野島行きの船には小型のフェリーと大型の車も運べる客船がありますが、大久野島内に車を乗り入れることはできません。フェリーと客船はどちらも乗船時間が約15分と短いので、船酔いしやすい人でも「酔ってきた……」と感じた頃には大久野島に到着できます。


船の乗組員は「兎人(うさんちゅ)」というどこかで見たようなジャケットを着ているので、「この船は大久野島に向かうのだろうか?」というときは船員さんの背中を見れば分かりそうです。


そんなわけで大久野島に到着。島に上陸したところで人だかりを発見したので近づいてみると……


ワラワラと群がってくるウサギに手荒い歓迎を受けていました。


モグモグ食事中のウサギさん。


「なぜこんなにもウサギがよってたかった集まってくるのか?」と、他の観光客をよくよく観察してみると、ほとんどの人がウサギにあげるためのエサを用意していました。


こんな風にエサを欲するお腹を減らしたウサギが大量に集まってくる、というわけ。ウサギは人間を怖がることなく「エサくれ!エサくれ!」と言わんばかりグイグイ近くに寄ってきます。


ウサギに見つかると、こんな具合におねだりされるわけです。

歩いているとウサギが寄ってくる様子 - YouTube


これは大久野島の地図で、初めに到着するのは地図の右側にあるフェリー乗り場。そこから最もたくさんのウサギが生息している休暇村本館前の広場に向けて歩いて行く、というのが鉄板ルートという感じ。


フェリー乗り場の前には、大久野島の中心部にある休暇村本館行きのバスが出ており、宿泊者以外も無料で乗れるのでこれに乗って島の中心部まで一気に移動してもOK。


ただし、島は一周たったの4.3kmなので、歩いて周っても全然OK。というか、島にはあちこちにウサギが住んでおり、いつでもどこに行ってもウサギに会えるので、歩いて周る方がいろんなウサギに出会えることは間違いありません。


小さな子どももウサギのエサやりに夢中。


とにかくたくさんのウサギがエサを求めて集まってくるので、特にエサをもっていなくてもこんな具合に膝に前足をかけて「エサおくれ!」とおねだりされまくります。


こんなにつぶらな瞳で訴えられるとエサをやらざるをえません。


「人間はエサをくれる生き物」と頭の中にすり込まれているのか、ウサギは人間の足音や使い捨てコップの中に入れたウサギ用のエサであるペレットの音などを聞きつけると、遠くにいても一目散に駆け寄ってきます。飼いウサギでもない野生のウサギがここまで見事に音に反応して寄ってくる、という光景には本当に驚かされます。

音に反応して駆け寄ってくる大久野島のウサギ その1 - YouTube


たくさんのウサギがいる場所で音を鳴らすとこんな感じ。足音やビニール袋の音、ペレットの音などに反応してウサギが駆け寄ってくるのですが、人間の声にはまったく反応してくれません。

音に反応して駆け寄ってくる大久野島のウサギ その2 - YouTube


これは大久野島にある休暇村。この建物の前にある広場が島の中でも最もたくさんウサギが集まっているスペースです。


休暇村の前にはたくさんのウサギがおり、あちこちで群れをなしてエサを求めて駆け回っています。ここでじっくり大量のウサギに囲まれながらエサをあげるも良し、島内を周っていろんなウサギにエサをあげまくるのも良しです。


休暇村の前で出くわした大量のウサギ。ぴょこんと器用に二本足で立ち、エサをねだる姿は悶絶ものです。


少ししゃがんでウサギを間近で見ようとすれば、膝に乗ってエサをせがまれます。カメラを向けるとカメラをエサと勘違いしてグイグイ迫ってきたので、カメラを傷つけたくない場合はよく注意しておきましょう。


なお、大久野島の中ではどこに行ってもウサギにエサをねだられてしまうのですが、肝心のウサギにあげられるエサは島内で購入することはできません。8月までは休暇村のロビーで販売されていたのですが、現在は諸々の事情で販売していないそうです。なので、フェリーの乗船券を販売している切符売り場の横にあるこの小さな建物で……


ウサギ用のペレットを購入するか……


近くのスーパーマーケットでウサギにあげても大丈夫そうな野菜を購入してこないと、ウサギたちに思う存分エサをあげまくることができないので注意。


なお、今回はスーパーでセロリ一袋とウサギ用ペレット一袋を購入して大久野島に乗り込んだのですが、エサは一瞬にして食べ尽くされてしまいました。

◆大久野島で出会ったウサギの写真まとめ
というわけで、ここからは大久野島で出会ったウサギをジャンル別に紹介。

・いろんな色のウサギ
グレーと茶色が混じった少し奇妙な色のウサギ


野性味あふれるカラー


シャム猫風


茶色の子ウサギ


白とグレーの混じった子ウサギ


野生のウサギばかりの中で一際目立つのが、真っ白なウサギ


グレー


もっと濃いグレーのウサギも発見


真っ黒のウサギもいます


このモコモコもウサギ……のハズ


・モグモグ食事中のウサギ
机の上で行儀良くお食事中


地面をポリポリ


3羽そろって仲良くお食事中


エサをパクリ


「よこせよこせ!」といわんばかりにグイグイひっぱり……


エサをゲット


行儀良く一列にならぶウサギ


パクリ


背伸びしてパクリ


時にはエサをめぐり醜い争いが勃発することもあります


コップに顔をうずめてムシャムシャ


子ウサギもはむはむ


ウサギにエサをあげる際は、野菜などを長めに切って指を噛まれないようになるべく早めに野菜から手を離すのが良さそう。

ウサギにエサやりするとこんな感じ その1 - YouTube


ただし、子ウサギの場合は口が小さく、周りに大人のウサギがいる場合はすぐにエサを奪われてしまったりもするので、優しく見守ってあげたりエサを広範囲にばらまくことで子ウサギもエサにありつけられるようにしてあげると良さげ。

ウサギにエサやりするとこんな感じ その2 - YouTube


しかし、子ウサギの場合は大人のウサギよりも人間に慣れていないようで、警戒心も少し高め。エサを食べるとすぐに逃げてしまったりします。

ウサギにエサやりするとこんな感じ その3 - YouTube


複数のウサギが仲良く食事をする光景も見かけました。

ウサギの家族がエサをモグモグする様子 - YouTube


・まったりくつろぎ中のウサギ
柱の側で何かを発見


近づいてみるとお昼寝中のウサギでした。

大久野島のウサギが昼寝している様子 - YouTube


なんだか偉そうなウサギ


2羽そろってぐっすり


車の影でスヤスヤ


みんなでお昼寝中


地面のくぼみにぴったりフィット


穴に入ると暖かいのでしょうか?


寄り添う2羽


後ろ姿はこんな感じ


やる気がみじんも感じられないウサギ


ポリポリ


くしくし、と非常にまったりムードです


・エサくれポーズ
くださいな、と器用に直立


このポーズを横から見るとこう


真正面からみるとこんな感じ


そして真上からみるとこうです


ぴったりくっつけた前足がキュート


3羽そろっておねだり中


子ウサギのエサくれポーズは特に破壊力抜群です


・大量のウサギがもふもふ集まってきた
「エサくれよ~」と大小のウサギに取り囲まれて動けなくなる、の図


ワシャーとエサに群がるウサギ


きれいに整列


そして器用に立ちます


1羽だけカメラに釘付け


人間の体の上にも平気で登ってきます


ウサギ大家族


エサをあげればどんどんウサギが寄ってくるので、大量のウサギに囲まれたい場合は休暇村の前の広場でエサやりすると良さそうです。

大久野島のウサギが群がる様子 - YouTube


・超接近戦
エサを求めてやってくるウサギを撮影すべくカメラを構えていると、やたらとカメラに近づいてくるウサギもいました。

もふもふ


大量のウサギがカメラに寄ってくる瞬間


そんなに近くに寄られてもここにエサはありません


なんというあざとさ……!


もふもふの鼻が超接近


今回の訪問を含めてこれまで2度、大久野島のウサギに会いに行ったことがあるのですが、いつ行っても大量のウサギがエサを求めて群がってくる様は変わらずで、何度見てもその姿は「かわいい!」のひと言。いつ、どんな時間帯に行っても、ウサギはエサを求めて駆け寄ってくるのですが、お昼を過ぎると島を訪れる人の数も増えてくるので「ひとりで大量のウサギを独り占めしたい!」という場合は、朝一番で島を訪れるか、大久野島にある宿泊施設の「休暇村大久野島」に一泊するのが良さそうです。どんなに多くの観光客がウサギにエサをあげまくっていても、島には大量のウサギがいるのでお腹を空かせたウサギはたくさんおり、いつでもエサを求めて駆け寄ってくる姿が見られます。ただし、エサを求める勢いというか、がっつき具合みたいなものは季節や時間帯、その日島を訪れた人の数などで異なるような印象を受けました。

早朝に大久野島を訪れればこんな光景が見られるかもしれない、というわけ。

Rabbit Stampede (Original) - Woman Chased By Hundreds of Rabbits - Cuteness - YouTube


今回大久野島を訪れたのは11月初め頃だったのですが、ちょうど子ウサギが生まれたばかりで島のあちこちで子ウサギに遭遇できました。子ウサギは大人のウサギよりも臆病で、力も弱いのでエサをあげてもすぐに他の大きなウサギに奪われていたりしたので、ウサギが群がってきた際にはすべてのウサギがエサを得られるように、エサを広範囲にばらまくと良いかもしれません。

休暇村大久野島公式ホームページ《ベストレート保証》|瀬戸内海のうさぎ島 せと温泉でのんびりゆったり

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in 取材,   生き物,   動画, Posted by logu_ii

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