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202431 journal

akiraaniの日記: スラド的にはコルシカのサービス形態はNGが大勢なんだ…… 3

日記 by akiraani

 このコメントの反応が結構意外。

 コルシカの形式って、実は妥協点としてはすごく優れてると思うんだよね。

 雑誌に限らず書籍を電子化して販売する場合、どうしてもつきまとうのが販売窓口の競合。電子版と書籍版の両方を提供したとして、売上増が望めるかというと、そんなわけでもない。
 ということは、両方を用意するというのはデータ作成、販路維持のコストばかりかかって商売的にはほとんどうまみがない。電子版の需要が高まっているとは言ってもまだまだ紙の書籍には及ばないので、完全に切り替えるのも難しい。
 段階的にやって行くにしても過渡期には利益がへこんでしまうし、一気に転換するとおびただしい数の人柱が必要になってしまう。

 コルシカ方式の最大の利点は、電子版を提供した上で、紙の書籍の販路に影響を与えないというところだ。紙の書籍を刷った分だけ無駄に捨てるとか、どう考えても非効率なシステムだが、制作側が全くリスクを負わなくて良いというのはとっかかりとしては理想的と言える。
 その分、電子化のコスト的な恩恵は得られないが、一定以上の固定客がつくようになれば、そのまま段階的に電子化にシフトしていくことも出来るし、紙の書籍メインのままのモデルを維持することも出来る。

 逆に、コルシカシステムの最大の難点は、現状の著作権法の定義だとどうやっても違法になると言うところ。
 そこをどうするつもりだったかといえば、著作権侵害は後から話がまとまってしまえばなかったことに出来るので、出版社側へのリスクがゼロのまま電子化による利益を提示することで、オプトアウト的に始めてしまって後で何とかするという目論見だったはず。

 出版社だってあほじゃないし、どこも台所事情は苦しい。リスクなく利益の出る見込みがあるなら話しに乗りたいはず。
 それが成立しなかったということは、出版社側にもっとましなプランがあるか、電子データ販売の主導権を握られるのが嫌だったか、他に何らかのリスクがあると考えているか……。
 このあたり、出版社側の本音は気になるところです。

 あれですか、スラド的に不人気なのはオプトアウト的な手法が悪名高いGoogleに似てるからですかねw

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  • 著作権法上の穴は「なかったことにする」メソッドで、
    なんとかなりそうな気がしなくもなくはないような?

    ぶっちゃけ、最大の敵は
    「それがどんな物なのか、実は良く分からない」
    というトコロにありそうな気がしたり、しなかったり。

    // 名前が「コルシカマフィア」を連想させるのも、減点対象だったり?

  • by Anonymous Coward on 2010年03月17日 9時14分 (#1734136)

    ny や mx に放流する「神」との違いがわからないということでは?
    ビジネスにするなら他からツッコミが入ったときに納得できそうな言い訳がないとね。

  • by Anonymous Coward on 2010年03月17日 14時08分 (#1734317)

    「出版取次ぎに睨まれるのがこわい」

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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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