今まで
- 異様に長いエンドクレジット
- TOHOシネマズのCMの異常な長さ
を取り上げてきましたが、今回は映画が始まった瞬間から実際の映画本編に至るまでが極端に長い映画のお話です。
これは『ファミリー・ガイ』というアニメですが、「映画が全然はじまらねーよ!」というギャグです。私の大好きなシーンで何回も再生しています。
現実にはこのギャグよりも長い映画が多いです。いつまで経っても映画が始まらない。最近インド映画『パッドマン 5億人の女性を救った男』を観たのですが、これが私の中で「映画が始まるまでが長い映画」記録を更新しました。↓こんだけ長いんですよ。
まずは映画に関する権利を説明
撮影中でも動物の権利を守ってました!
謝辞五連発を食らえ!
今度は協賛企業七連発だ!
映画の製作会社がようやく出た!ここまで長かったぜ!
おなじみのアイツらまで来てくれたぜ!
さっきのは外国企業!今度はインド国内企業!
ようやく本編
というわけで映画が始まるで2分30秒かかります。最後の国内企業のロゴ四連発はどれも物語仕立てになっているので、初見の方は
「あ、ようやく始まった、あ、違った」
を四回繰り返すことになります。
インド映画は極端に長いです。他の国だと中国映画も長い。歴史が長い国家ほど長いのかしら?日本映画は比較的短いほうで、映画の雰囲気を大切にしている作品だといきなり本編が始まることもあります。これは日本映画の良いところですね。日本では「複数の映画会社が共同出資する」というのが少ないし、協賛企業(電通、博報堂、木下工務店etc)の名前をまとめて表示する傾向があります。
『聖の青春』のオープニング↓。名だたる超有名企業の中にRIKIプロジェクト(所属タレントが竹内力しかいない会社)があるのが面白い。
↓映画『来る』の場合は、製作委員会の名前が出てすぐに本編が始まります。日本映画界の製作委員会方式は悪名高いですが、これは良いところだと思います。
というか国を問わず出資してくれる企業が少なかった低予算映画はたいていすぐに映画本編が始まります。
アメリカの大作映画は「複数の映画会社が共同出資する」ばっかりなので、始まるまで長いです。ただアメコミ映画などは映画会社のロゴを出しながら、すでに本編が始まっているパターンが多いです。『アイアンマン2』↓だと映画会社のロゴを出しながら前作の説明をします。
これは「早く見たいんだよ!」という観客の思いに答える良いサービスです。今年公開の映画だとタイムリープを描いた『ハッピー・デス・デイ』が映画会社のロゴが〇〇するという大技を使っています。ネタバレしても構わない方はココをクリック!。設定を知らないで観るとビックリしますよね。