志摩市在住の写真家・泊正徳さんの写真展「今昔 海女姿」が2月1日から、伊勢神宮内宮(ないくう)前の「茶房 山中」(伊勢市宇治今在家町)で開催される。
【その他の画像】志摩市在住の写真家・泊正徳さんの写真展「今昔 海女姿」
伊勢志摩の魅力を伝えようと、伊勢志摩からの富士山や伊勢神宮、安乗文楽などをテーマに撮影する泊さん。昨年は観光ガイドブックで紹介されない伊勢志摩の風景を展示。今回は伊勢志摩の海女の写真20点を展示する。
泊さんは「口から空気の泡を漏らしながら潜水する海女の写真は、毎回、どうやって撮ったのかと尋ねられる。本当は秘密にしておいた方がいいのだろうが、ついつい興味を持ってもらえると種明かししてしまう」と話す。
一方で「温暖化の影響による海水温の上昇や黒潮の蛇行、ウニや魚などによって食べられ海藻が育たない磯焼けなど複合的な原因が重なり、アワビやサザエ、伊勢エビなどの数が激減していっている。そのせいで海女を辞める人も年々増え、深刻な状況になっている」と説明する泊さん。「今回はモノクロで躍動的な海女たちの表情を表現してみたが、自然環境の悪化も現実の問題としてあることも知ってほしい。気軽に足を運んでほしい。潜水する海女の撮影についての種明かしも(僕がいれば)させていただければ」とも。
営業時間は9時~16時。木曜・金曜定休。3月31日まで。