日本オラクルは,企業へのプリ・セールスの一環として,企業の経営者に向けた無償のビジネス・コンサルティング・サービス「Insight Program」を実施する。企業のビジネス・プロセスを可視化した報告書を作成してIT化が業績に与える影響を示唆するなど,パッケージ・ソフトなどの販促活動につなげるのが狙い。2007年1月25日に発表した。

 同社はこれまで,SIベンダーに習って,金融や製造など各業界別の業務ノウハウを持つプリ・セールス/コンサルティング部隊を組織してきた。取り扱う製品も,業種別の業務パッケージ・ソフトなどを,買収などを通じて拡充してきた。今回のInsight Programは,こうした販促活動を支援するための施策として,ユーザー企業においてプロジェクトを推進する立場にある経営者に対し,より経営的な視点でIT化を提案するものとなる。

 ユーザーから見れば,ソフトウエア・ベンダーによるプリ・セールスとはいえ,ドキュメントやレポートといった,業務コンサルティングの成果物を無償で得られるというメリットがある。IT化によってどのくらいの利益を期待できるかの指針として役立てることができる。詳細は不明だが,Insight Programでは専用のコンサルティング・ソフトやコンサルティングのための業種別テンプレートといったノウハウを用いるという。