米Oracleは米国時間1月8日,データベース開発ツールの新版「Oracle SQL Developer 1.1」の提供を開始した。同社製データベースのライセンスを持つユーザーは,開発者向けネットワークOracle Technology Networkから無償でダウンロードできる。

 新版では,SQLとPL/SQLコードの編集やデバッグ機能などを強化しており,オブジェクト・ブラウザにフィルタ機能を追加した。SQL WorksheetをアップデートしてSQL*Plusとの互換性を向上させ,Data Grid機能を強化している。そのほかにも,開発者はレポートの作成,チャートの利用,スニペットの管理,細かいユーザー・プリファレンスの設定などができるようになるという。

 また,新版は,スプレッドシートを含む様々な形式のデータのインポートとエクスポートに対応する。米メディア(InfoWorld)によると,新版では,Access,SQL Server,MySQLなどの競合するデータベースとの接続機能を強化しているという。バージョン2.0では,データの移行を支援する「Migration Workbench Extension」と呼ばれる機能が搭載される予定。

 Oracleは同日,開発者にとって新しいリソースとなるサイト「SQL Developer Exchange」を発表した。同サイトでは,開発者が機能の強化をリクエストしたり,コードを共有したりできる。また,同サイトは,開発チームのブログや製品にかかわるニュースへのリンクを提供する。

 Oracle SQL Developerは,「Oracle Database 10g」の全エディションと「Oracle9i Database Release 2」に対応。Linux,Mac OS X,Windows版を用意する。

 Oracleが2006年3月にリリースした最初のバージョンは,39万4000回ダウンロードされているという。

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