Amazon.comで購入した印刷版書籍のデジタル版を入手したくなったのであれば、新たな「Kindle」プログラムを利用することで、割安価格で購入できるかもしれない。
米国時間10月29日に開始された「Kindle MatchBook」プログラムにより、顧客は過去にAmazon.comから新品で購入した特定の印刷版書籍のKindle版を購入できるようになる。Amazonによるとこのプログラムでは現在、7万冊以上の書籍が対象となっており、その数は日々増えているという。同プログラムで提供される電子書籍の価格は無料から2.99ドルまでとなっている。
顧客が1995年のAmazonのサービス開始以降に購入した書籍は、当該書籍のデジタル版が出版社からMatchBookプログラムに提供されている限り、同プログラムを通じて入手できる。顧客はAmazonで印刷版書籍の購入履歴を調べ、どのタイトルがMatchBookに含まれているのかを確認できる。こういった電子書籍は、Kindleソフトウェアを用いて、PCや「Mac」、サポートされているモバイル端末上でダウンロードして読むことができる。
またAmazonはオーディオブックに対しても同様のサービスを提供しており、Kindle版書籍を購入した顧客がそのオーディオブックを割安価格で購入できるようにしている。
Amazonは9月3日に同プログラムを近々開始すると発表し、そのタイトル数は1万を少し超えるとうたっていた。この発表以後、HarperCollinsやMacmillan、Houghton Mifflin Harcourt、Amazon Publishing、Wiley、Chronicle Books、Marvelといった出版社が新たに参加した。また、Amazonの「Kindle Direct Publishing」を通じて出版された数多くの書籍も利用可能となっている。
Kindleコンテンツ担当バイスプレジデントであるRuss Grandinetti氏は声明で「MatchBookに対する肯定的な反応が読者と出版社の双方から得られているのは素晴らしいことだ」と述べるとともに、「MatchBookが対象とする書籍のタイトルは数週間のうちに1万から7万にまで増加しており、今後数カ月でさらに増えていくはずだ」と語っている。
タイトル数が7万というと素晴らしく聞こえる。しかしMatchBookに成長の余地があるのは間違いない。筆者が過去にAmazonで購入した印刷版書籍を検索したところ、割安価格で入手できるMatchBookのデジタル版は1冊しか見つからなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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