Microsoftが米国時間2月10日に公開した月例セキュリティ更新プログラムにまたしても不具合があったようだ。
同社はPowerPointの更新プログラム「Microsoft PowerPoint 2013 KB2920732」の配信を中止した。KB2920732のページには現在「この更新プログラムは現在利用できません。調査中の問題に対処する改訂されています。問題が解決されると、更新プログラムが復元されます」(原文ママ)という通知が掲示されている。
The Registerなどの報道によると、更新プログラムは「Microsoft PowerPoint 2013」の安定性をいくつかの方法で向上させるものであり、これによって特に動画再生時の安定性が向上するとされていた。しかし、インストールしても安定性は向上せず、一部のユーザからはPowerPointが起動できなくなったという報告も寄せられたという。
上述の更新プログラム以外でも、不具合が報告されている。SANS Internet Storm Centerは不具合の一覧をまとめたリストを公開している。
「Internet Explorer」を対象とした大規模なセキュリティ更新プログラム「MS15-009」に伴ってインストールされる「KB3023607」や、TrueTypeフォントを処理するカーネルレベルのコンポーネントに発見された6件の脆弱性を修正する「MS15-010」の「KB3013455」で不具合が報告されている。
また、「Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime」のアップデートである「KB3001652」は、インストールが完了せず、システムが応答しなくなる不具合があったとして、パッチの配信をいったん停止し、その後、再配信している。