ミス・ユニバース代表の宮本さん、日本が変わること期待

ミス・ユニバース代表の宮本さん、日本が変わること期待
 4月2日、2015年ミス・ユニバース日本代表となった宮本エリアナさん(20)は、日本人の母と米国人の父を持つ自分が代表に選ばれたことで、日本人のアイデンティティに対する考え方が変わることを期待している。写真は4月1日撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 2日 ロイター] - 2015年ミス・ユニバース日本代表となった宮本エリアナさん(20)は、日本人の母と米国人の父を持つ。自分が日本代表に選ばれたことで、日本人のアイデンティティに対する考え方が変わることを期待している。
宮本さんは日本生まれの日本育ちで、アフリカ系アメリカ人の父を持ついわゆるハーフ。173センチの長身と濃い肌の色は日本人としてはめずらしい容姿。
宮本さんは、自分のバックグラウンドでは優勝できないと思い、当初コンテストの応募は考えていなかったという。ただ、自分と同じハーフの親しい友人が自らの命を絶ったことをきっかけに、応募を決心したという。
宮本さんは「日本人に受け入れられていない気がする。そのため、自分を受け入れることもできないと」と友人から相談を受けていたと明かし、「友人のためにもうちょっと世の中を、日本の世の中を変えたいと思った」と述べた。
先月日本代表に選ばれてからネットには、宮本さんの容姿について「日本人らしくない」など、心ないコメントが多く寄せられた。
宮本さんは、日本の公立学校に通っていた時も、容姿についてよくからかわれた。レストランでは英語のメニューを出されるなど、いつも外国人扱いされるという。
ただ、一橋大学の研究者ドボルザーク・グレゴリー氏は、状況は変わりつつあると指摘。日本人とは異なる様々な顔の人が日本語を話し、日本の社会でうまくやっていける、ということを若い人は受け入れつつある、との見方を示した。
宮本さんは、日本は変わろうとしているので、もっと変われるよう貢献したい、と意気込みを語った。
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