対米証券投資、10月は国債が過去最大の売り越し

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米財務省が15日発表した対米証券投資統計によると、海外投資家による米財務省証券投資が10月に552億ドルの売り越しとなった。市場が12月の利上げを織り込むなか、売り越し額は統計が開始された1978年1月以降最大を記録した。
9月は174億ドルの買い越しだった。
投資主体別に見ると、10月は民間投資家が367億ドルの売り越し、海外公的機関は171億ドルの売り越しとなった。
10月の海外投資家による米長期有価証券投資(株式スワップ等除く)は166億ドルの売り越しで、8カ月連続の買い越しから売り越しに転じた。
短期債も含めた対米証券投資は689億ドルの買い越し。9月は1727億ドル(改定値)の売り越しとなっていた。
中国の米財務省証券保有は1兆2540億ドルと2月以来の低水準。9月は1兆2580億ドルだった。ただ同国は依然として最大の米国債保有主体となっている。
2位の日本は1兆1490億ドルを保有。9月は1兆1770億ドル。3カ月連続で減少した。
外国中銀全体の米財務省証券保有は、6兆1030億ドルから6兆0460億ドルに減少した。
また、米株投資は172億ドルの売り越し。9月は277億ドルの売り越しだった。海外投資家は過去6カ月間のうち5カ月で売り越しとなっている。
*内容を追加しました。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab