米マイクロソフト、7─9月期売上は予想上回る クラウド事業が堅調
[22日 ロイター] - 米マイクロソフトが22日発表した第1・四半期(9月30日まで)決算は、調整後の売上高が前年同期比6.6%減の216億6000万ドルとなったものの、アナリスト予想平均の210億3000万ドルを上回った。
実績が予想を上回るのは9四半期連続。クラウド製品の伸びに押し上げられた。
マイクロソフトの株価は22日の時間外取引で7.3%高と急伸した。
バーンスタインのアナリスト、マーク・モードラー氏は「ナデラ最高経営責任者(CEO)による(ソフトウエアやクラウドサービスへのシフト)戦略が功を奏している」と述べた。
サーバー製品やクラウドプラットホームが含まれるインテリジェント・クラウド事業の売上高は8%増の59億ドル。クラウドプラットホーム「Azure」の売上高だけで2倍強となった。
ドル高の影響を除いた同事業の売上高は14%増。クラウド事業が売り上げの約29%を占めた。
別のクラウドサービスである「オフィス365」は、第1・四半期末時点の加入者数が約1820万人となり、前四半期末時点と比べて約300万人増加した。
コンピューターメーカー向けの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」販売は6%減。調査会社ガートナーによると、パソコンの7─9月期出荷台数は7.7%減少した。
「ウィンドウズ」を含む「モア・パーソナル・コンピューティング」事業の売上高は17%減の94億ドル。ドル高の影響を除くと13%の減収だった。
同事業は売上高全体の約46%を占めている。
マイクロソフトは2015会計年度、売上高全体の約54%を米国外で稼いだ。
純利益は46億2000万ドル(1株当たり0.57ドル)と、前年同期の45億4000万ドル(同0.54ドル)から増加した。
特別項目を除く1株利益は0.67ドルだった。
*内容を追加します。
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