ユーロ圏財務相が対キプロス支援策を承認、EU構造基金の活用も検討

ユーロ圏財務相が対キプロス支援策を承認、EU構造基金の活用も検討
4月12日、ユーロ圏財務相は、キプロスに対する100億ユーロの支援策を認めることで一致した。写真は3月、ニコシアで撮影(2013年 ロイター/Yorgos Karahalis)
[ダブリン 12日 ロイター] ユーロ圏財務相(ユーログループ)は12日、キプロスに対する100億ユーロの支援策を認めることで一致した。また、欧州委員会は、欧州連合(EU)構造基金の一段と有効な活用を通じてキプロスの成長後押しに努める意向を表明した。
今後はドイツやフィンランドなど一部諸国が国内での承認手続きに入り、今月24日までの調印を目指す。
100億ユーロの拠出の内訳は、90億ユーロがユーロ圏、10億ユーロが国際通貨基金(IMF)で、第1回目の融資は来月5月中旬を予定している。このうちユーロ圏が行う融資の期間は平均で15年、最長で20年となる見通し。
キプロスのアナスタシアディス大統領は、バローゾ欧州委員長およびファンロンパイEU大統領に対し、EU構造基金の活用を通じた成長支援が可能かどうかを打診した。
これについて、レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)は「キプロスの成長や投資、雇用の回復につながるような経済活動支援に向け、構造基金をできるだけ有効に活用する方向で同基金の再分配に努める方針だ」と述べた。

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