衛藤補佐官の米国批判は個人的見解、取り消し指示=官房長官
2月19日、菅官房長官(写真)は、衛藤首相補佐官が動画サイトで米国を批判したことに関して「日本政府の見解ではない」と述べた。都内で昨年9月代表撮影(2014年 ロイター)
[東京 19日 ロイター] -菅義偉官房長官は19日午後の会見で、衛藤晟一首相補佐官が動画サイトで米国を批判したことに関して「日本政府の見解ではない」とし、「首相補佐官として個人的見解というのはない。取り消すよう指示した」と述べた。
衛藤補佐官は動画サイト「ユーチューブ」で、安倍晋三首相の靖国参拝に失望を表明した米国について「むしろわれわれの方が失望だ」などと批判した。
菅官房長官は「衛藤補佐官に電話で真意を質したところ、個人的見解を述べたということだったので、私から首相補佐官は内閣の一員であり、個人的見解は取り消すよう指示した。補佐官も了承し、現在取り消している」とした。
菅官房長官はこの件に関して、安倍首相にも相談した上で対応したという。
また、米政府にこの件に関して何か説明するかとの質問には「米政府から何も言われてないので、あらためて説明することは考えてない」とした。
石田仁志
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