不器用な子。ー発達性協調運動障害ー
突然ですがシロを妊娠中の話。
私はつわりが軽いほうで、一番きつい時期でも「何かしんどいな・・・」くらいでした。
が、出産が近付くにつれて気持ち悪さに悩まされることになります。
原因は、胎動。
シロはとにかくよく蹴りました。よく動きました。
シロが胎内でドタバタすることで私の内臓も一緒にゆらゆら。胃もゆさゆさ。
四六時中船に乗ってるみたいな感覚でした。
なので当時は夫と
「この子は足が丈夫な子かもね。スポーツの得意な子になったりしてー」
なんて冗談半分で話していました。
今回はそれから約三年半後、現在のシロの運動能力についてのお話です。
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以前に書いたことと内容が若干重複するかもですが。
シロは身体の発達もゆっくりな方でした。
とはいえ問題視するほどでもなく、やや遅めくらいです。
歩き出すまではとにかくオデブちゃんだったので(8ヶ月で10kg超えてました)身体が重いのかなとも思っていました。
さて、そんなシロも1歳2ヶ月を過ぎるとようやく歩き始め。
そして歩き始めたと思ったら走り始めていました。
昔からシロを知っている人は
「シロくんがよちよち歩きしているのを見た記憶がない。気付いたら走ってた」
と言います。
私もそうです(笑)
とにかくそんな感じだったので、周囲の人も私も「シロは運動神経が良い」ものだと思っていいました。
おかしいなと思い始めたのは1歳半前後だったと思います。
当時近所の支援センターで行われていたリトミックや親子教室に時々参加していました。
他の動作も何かとぎこちなかったのですが、何より一人だけジャンプが出来ないのが気になりました。
家でちょっと練習してみたのですが出来ません。そもそもやり方がわかっていないような感じもします。
人並み以上に走り回っているから運動面に疑問を感じてなかったけれど、もしかして走る以外のことは苦手なのではないか。
そう思いながらシロを観察してみると、今までとは違う姿が見えてきました。
・ジャンプが出来ない→つま先が地面から離れない。
・片足を上げることも出来ない。
・ボールを蹴ることが出来ない。
・ブランコに乗れない→腰がぐらぐらして座っていられない。ましてや揺らせない。
・三輪車がこげない。
・シャボン玉が吹けない→意識して息を吐き出すことが出来ない。
そこにいたのは、とんでもなく不器用な子どもでした。
その後、発達検査ではやはり運動面の弱さを指摘されました。
さらに後、クリニックではこの不器用さに名前が付きます。
発達性協調運動障害。
筋肉や神経、あるいは視覚や聴覚などに異常がないにも関わらず運動面に困難を呈する障害です。
手先が不器用で協調運動や全身運動がぎこちなかったり。
なるほど確かにその通りです。
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上記に挙げた出来ないこと、今も出来ません。
が、全く進歩していないわけではありません。
上記を見てもわかりますが、シロは身体が不安定になることが苦手な傾向があります。
ジャンプや片足、ブランコの他にも足場が不安定なところをよじのぼる、なんてこともかなり嫌がります。
それが最近は室内用ジャングルジム程度のものなら自力で上までのぼれるようになりました。
成長しているのもあるし、療育や作業療法によるところも恐らくあります。
手先の不器用さについては書いていませんでしたが、実はこれは気になるほどではありません。定型の子と大差ないのではないかと思います。
これは喋れない&数字好きのシロは数を表すのに割と低月齢の頃から指折りを多用していたことが大きいのではないかなと私は勝手に思っているのですが、違うかもしれません。
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この話をするとママ友などには未だに驚かれます。
「あんなに動き回って走るのも早いのに?」
「いつも走り回ってるしジャンプくらいしてるイメージだった」
発達性協調運動障害は、ADHDやASDと合併して見られることも多いそうです。
休みなく動き回っている子も実はひどく不器用でぎこちない一面があるのかもしれません。
走り回ってる=運動能力が高い、とは限らないんだよという、そんなお話でした。