Facebookを嫌がるあ... - マーク・ザッカーバーグからの手紙 - はてなセリフ

タイトルが釣りすぎたので、直しました。念のため書きますが、上記のセリフは妄想です。実際にマーク・ザッカーバーグが言った訳ではありません。

今朝起きたら、Twitterのタイムラインがこの話題でいっぱいでした。Instagramは、ぼく自身もう2年近くほぼ毎日使い続けていて、自分自身のウェブアプリでも連携をしているお気に入りサービスです。いくつか、記事を拾ってみました。

FacebookがInstagramを買収。買収額は、キャッシュと株で合計10億ドル(860億円)と報じられています。

実は、Instagramは先週に5億ドルの評価額で5000万ドルの出資を受けたばかり。投資したベンチャーキャピタルは、ほんの数日で倍のお金を手にする事になったわけですね。

買収の背景

FacebookがInstagramを買収した理由については、下記の2つの記事に考察が書かれています。

「Facebookの重要なパートの一つは写真共有。しかし、Facebookはモバイルの分野ではそれほど成功していない。」「Instagramは、モバイルの写真共有に特化して成功。iOS版だけで3000万程度のユーザーを獲得して、先週リリースしたAndroid版も好調。近いうちに5000万ユーザーの獲得が見込まれていた。」 つまり、FacebookにとってのInstagramは「競合」であり、しかもこのままではFacebookを脅かす可能性が高まったことで、いまの内に獲得して競合を取り除く必要があったという見方のようです。なるほど。

Facebookの立ち位置

日本ではTwitterが主流ですが、米国においてはTwitterをやっている人は実は限られています。その代わりFacebookは「ほぼ誰もがやっている」という超メジャーサービスであり、それ故にオルタナティブな存在としてのInstagramが光っていた側面はあると思います。

Instagramユーザーの反応

Facebookによる買収のニュースが出た後、ユーザーからはこんな反応があったようです。

Instagramの独自の雰囲気を重視していたユーザーが「Facebookのユーザーが流入して一緒になるくらいならInstagram辞める」と言ってアカウントを削除してるという話。

まあちょっと極端ですが、そういう「特別な人が集まってる」感がInstagramのユーザーベースを支えていたということであり、そして皮肉なことにまさにそういう「Facebookやらない」派が育つ事への危機意識こそが、Facebookに買収を急がせたという側面があるようです。

雑感

Instagramは、本気で1億ユーザーを狙って独立独歩で行くものと思っていたので、今回の買収は意外でした。一方で、既存ユーザーの快適な環境を重視して新規開発が遅めになり、「Android版をリリースする」と宣言してから1年もかかっていたなど、このスピード感で大丈夫か?とも思っていたこともあり、Facebookのバックエンドの上で思う存分アプリの改善に取り組めるのは良い事だと思います。

Instagramのオフィスは、San FranciscoのSOMAエリアのSouth Parkという小さな公園を囲む一角にあり、なんと元はTwitter者の本社があったところでした。今後InstagramチームがFacebook本社のあるMenlo Parkに移動するなら、前代未聞の「あやかりたい物件」としてあの小さな建物が注目されることになるのかもしれません。

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写真は、InstagramオフィスがあるSouth Parkの一角です。Cafe Centroのローストビーフサンドイッチは、近所に居た頃のお気に入りでした。