理由はわからないけど、なんとなくマックのハンバーガーの価格ってどうなってるんだろ?って思い、過去の価格を調べてみた。
そういえばおぼろげにハンバーガーが100円未満で完全にジャンクフードになってた頃を思い出す。
2000年頃、深夜まで仕事が終らなくて会社の帰りのタクシーで「マクドナルドのハンバーガーがパサパサしてて美味しくないんですよ。」って話をしてて、その頃100円未満だったよなと思う。
いろいろ調べてデータをグラフ化してみた。マックのハンバーガー、2000年「68円」だった。そう言えば68って数字に覚えがある。
驚いたのは2003年にビッグマックが「209円」まで下げた時期があるようだ。ビッグマック食べづらくて注文しないから知らんかったわ。
2000年以降、日本はデフレスパイラルに陥ってマックや吉牛が激安になったが、グラフにするとより可視化される。
マックは何でも値下げしていたわけでなくて、ハンバーガー、ビッグマック、ポテト、マックシェイクで値下げ幅がかなり異なる。
ハンバーガーはバブル期230円でバブル期以降の最安値62円、約73%の値下げ。ビッグマックはバブル期420円でバブル期以降の安値209円、約50%の値下げ。
ところがポテトはバブル期180円、バブル期以降の安値150円で約16%しか値下げしていない。マックシェイクも同様でバブル期250円、バブル期以降の最安値190円で24%しか値下げしていない。
マクドナルドは看板商品のハンバーガー、ビッグマックなどのバーガー類をガッチリ値下げして安さをアピールし、ポテト、マックシェイクなどのサイドメニューの値下げ幅を小さくして、デフレスパイラルでも利益を出せるような価格戦略を取っていた。
2000年ごろのマックはとにかく安かったから、金額をあまり気にする事なく注文していた気がする。とは言えあんまり食べないから、金額を気にする必要もなかったんだが。
で、話は2024年まで戻ると、あまり値下げしなかったポテト、マックシェイクは値上げ幅も小さくバブル期は超えていない。
ハンバーガーは62円から170円まで価格を大幅に値上げしているが、やはりバブル期は超えられず。
昨今話題のビッグマックの値上げがスゴイ。最安値209円から500円まで価格上がり、バブル期の420円を上回っている。
値上げの背景は円安で「2011年最高値 75円32銭」をピークに円安が進み現在150円前後、輸入ビーフや輸入小麦の価格も約2倍に上昇してるはずだ。原価をそのまま価格に反映させるとビッグマックも2倍になる。
ビッグマックは高額商品なので利益率が低くても利益額は高くなるが、そんな事は関係なく値上げしまくって現在500円。
「マクドナルドの商品価格の正確なデータは、ネットでは知る事ができなかった。」
1985年~1995年付近の価格を正確に知り事が難しく、当時のマクドナルドのメニューから価格を抽出しているので、抽出時点の価格は判明するが、その後の価格推移が不明確だ。
例えば1985年のビッグマックの価格は370円のメニューと420円のメニューがある。ビッグマックは1970年の創業当時からある商品で創業時の価格は200円だ。
1980年に370円に値上げしており、その後1985年のメニューでは370円と420円のメニューがある。時系列では1980年~1985年までの価格は370円、1985年に420円に値上げしたと考えるのが妥当だ。
メニューは年ごとに画像データが残っているわけではなく断片的にしか存在しない。
プレスリリースや紙面で価格が判明するケースを除くと、メニューの画像データから価格を抽出するしかなく、価格推移は断片的な価格を繋ぎ合わせる事で作成しているので、正確なデータとは言えない。
日本マクドナルドには正確なデータはあるが公表するはずもないし、シンクタンクや食品関連の事業団体、協会、有料のデータベースのどこかには存在する可能性はあるが、どこに存在するか?知る由もないので、現時点で判明している範囲での価格推移になる。
年 | 価格(税込) |
---|---|
1971年7月時点 | 200円 |
1980年~ | 370円 |
1985年時点 | 420円 |
1992年時点 | 380円 |
~2003年7月 | 209円 |
2003年8月~ | 262円 |
2005年3月~ | 250円 |
2006年4月~ | 280円 |
2007年~ | 260~290円 |
2008年5月~ | 280~310円 |
2008年8月~ | 290~320円 |
2013年5月~ | 330~360円 |
2014年4月~ | 340~370円 |
2015年5月~ | 370円 |
2016年9月~ | 380円 |
2018年2月~ | 390円 |
2022年9月~ | 410円 |
2023年1月~ | 450円 |
2023年7月~ | 500円(都心店・特殊立地店) 470円(準都心店) 450円(通常店) |
2024年1月~ | 530円(都心店・特殊立地店) 500円(準都心店) 480円(通常店) |
ビッグマックは1971年の創業時は200円だった。1980年に370円に値上げする。※その間、細かな値上げがあると思うがデータが確認できなかった。
ハンバーガーは1971年に80円、以降100円(1973年)→150円(1974年)→170円(1979年)→180円(1980年)と順調に値上げしていく。
消費者物価指数(CPI)のところで詳しく説明するが、CPIは2020年を「100」とすると、2023年は「106.6」、1971年の「33.1」だ。単純計算で1971年の物価は約1/3だった。
2024年のビッグマックは、1971年の物価は1/3なので、「200円(1971年)×3倍 = 600円」が物価上昇を反映した価格になる。ハンバーガーなら240円だ。
やはりビッグマックは当時からご馳走だったんだなと思う。
年 | 価格(税込) |
---|---|
1971年7月~ | 80円 |
1973年~ | 100円 |
1974年~ | 150円 |
1979年~ | 170円 |
1980年~ | 180円 |
1983年~ | 200円 |
1985年~ | 230円 |
1992年時点 | 210円 |
1995年~ | 136円(税抜130円) |
2000年~ | 68円(税抜65円) |
2002年2月~ | 84円(税抜80円) |
2002年8月~ | 62円(税抜59円) |
2003年8月~ | 84円(税抜80円) |
2005年3月~ | 80円 |
2005年~ | 100円 |
2013年5月~ | 120円 |
2014年4月~ | 100円 |
2019年10月~ | 110円 |
2022年3月~ | 130円 |
2022年9月~ | 150円 |
2023年1月~ | 170円 |
年 | 価格(税込) |
---|---|
1980年~ | 200円 |
1983年~ | 230円 |
1985年時点 | 280円 |
1992年時点 | 240円 |
~2000年 | 160円 |
2000年~ | 80円 |
~2005年2月 | 126円 |
年 | 価格(税込) | ||
---|---|---|---|
S | M | L | |
1980年~ | 140円 | ― | 250円 |
1985年時点 | 180円 | ― | 300円 |
1992年時点 | 150円 | 240円 | 290円 |
~2005年2月 | 157円 | 252円 | 304円 |
2005年3月~ | 150円 | 200円 | 250円 |
2006年4月~ | 170円 | 250円 | 270円 |
2007年~ | 170円 | 220円 | 260円 |
2007年~ 地域価格始まる | 190~210円 | 220~240円 | 290円 |
2008年5月~ | 190~210円 | 230~240円 | 290円 |
2008年8月~ | 190~210円 | 240~250円 | 290円 |
2011年9月時点 | 190~210円 | 240~250円 | 290円 |
2012年10月時点 | 190~230円 | 240~270円 | 290~310円 |
2013年5月~ | 150円 | 240~270円 | 290~310円 |
2013年5月~ | 154円 | 247~278円 | 299~319円 |
2015年5月~ | 150円 | 270円 | 320円 |
2019年10月~ | 150円 | 280円 | 330円 |
2022年9月~ | 160円 | 290円 | 340円 |
2023年1月~ | 190円 | 330円 | 380円 |
2023年7月~ | 190円 | 370円 都心・特 340円 準都心 330円 通常 | 420円 都心・特 390円 準都心 380円 通常 |
年 | 価格(税込) |
---|---|
1980年~ | 200円 |
1985年時点 | 250円 |
1992年時点 | 220円 |
~2005年2月 | 210円 |
2005年3月~ | 200円 |
2007年~ | 210~230円 |
2011年6月~ | 190円 |
2014年4月~ | 195円 |
2015年5月~ | 200円 |
2023年1月~ | 220円 |
2023年7月~ | 250円(都心店・特殊立地店) 230円(準都心店) 220円(通常店) |
引用元 マクドナルドの値上げ・値下げ情報
消費者物価指数(CPI)は物価が前年と比較して何パーセント上がったか?下がったか?って事だと思っている。でもちょっとよくわからんのが、上の表だと「2020年」を「100」としているが、じゃあ「1990年」は「89.7」なので今より「10.3%」物価が安かってってことでいいのだろうか?
※CPIは「独立行政法人 労働政策研究・研修機構」が算出したデータを仕様。引用元 図1 物価|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)
じゃあ「1947年」は「5.3」なので「約95%」物価が安かった?そうなると仮に「2020年」に缶ジュースは「100円(実際は1991年まで100円)」なら「約5円」で買えるってことでいいのか?
「1980年」は「73.8」なので今より物価は「約30%」安くて、「1990年」の「89.7」だと今より「約10%」安いは現実的なラインって気がする。
ちょっとよくわからないのは、2022年から始まった円安に連動して始まった物価高は5%とか10%とかそういうレベルじゃないような気がする。
年 | 消費者物価指数 |
---|---|
1947 | 5.3 |
1948 | 9.7 |
1949 | 12.8 |
1950 | 11.9 |
1951 | 14.0 |
1952 | 14.8 |
1953 | 15.7 |
1954 | 16.7 |
1955 | 16.6 |
1956 | 16.6 |
1957 | 17.1 |
1958 | 17.1 |
1959 | 17.2 |
1960 | 17.9 |
1961 | 18.8 |
1962 | 20.1 |
1963 | 21.6 |
1964 | 22.5 |
1965 | 23.9 |
引用元 図1 物価|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)
引用元 BLOGOS、ネットでの選挙運動解禁を訴える「One Voice Campaign」に賛同:MarkeZine(マーケジン)
庶民はみんな大好き、庶民のあこがれロレックス デイトナ。
庶民は欲しいけど「デイトナ買うなら車買うわ」のデイトナさんですが、お金持ちの機械式時計がお好きな紳士は「デイトナは実用時計ですね」ってあっさり普段使いの時計扱いだ。
そう、ロレックスは基本的に実用時計で、ロレックスのSS(ステンレス スチール)は、買ったときより売却した時の方が高くても税務申告する必要はない。最近はどうか知らないけど。
ゴールドやプラチナ、ダイヤモンドなどの宝飾が施されたロレックスは実用品扱いにはならないので、売却益が出たら税務申告が必要だ。
税務署もロレックスは実用時計という認識だ。じゃあ高級時計って何なのさ?ってなるが、「パテック フィリップ」「オーデマ ピゲ」「ヴァシュロン コンスタンタン」「ブレゲ」が世界四大時計、ここに+「A.ランゲ&ゾーネ」で世界五大時計となる。
パテック フィリップの代表作「カラトラバ」は500万円くらい、「ノーチラス」はホワイトゴールドで1000万円オーバー、オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」は400万円くらいから、ホワイトゴールドは1000万円くらい、ヴァシュロン コンスタンタンの「パトリモニー」は400万円くらい、ブレゲの「クラシック」は200万円くらい、「トラディション」は500万円くらいで庶民には無関係な事から「雲上時計」と言われている。
機械好きなら誰もが知ってる「ジェラルド・ジェンタ」さんが手がけた代表作はどれも爆上がり。
ロレックス デイトナは庶民にとっては高値の花子さんだが、時計業界ではぜんぜん実用時計の域をでないだよね。
その実用時計のデイトナさん、最近強気の値上げを連発してて2020年に1,387,100円だったSSが、2024年には2,176,900円というクッソ高値。スイスの機械式時計業界は2023年くらいまで空前絶後の超好景気で、どこのブランドも値上げしまくり。
ただ、品質というか品質なんですが毎年各段にパッキパキ上がっていて、10年前とは比べ物にならないが。まぁ10年前のちょっとアマアマなのも味があっていいだけどね。
ちゃっかりグランドセイコーも寝あがしまくりだが、こっちは正直内容がともなってない。再販価格も大したことなくてモデルも多すぎて、ブランド戦略メチャクチャすぎる。
あとは庶民大好きGショック。こっちはパッキパキに仕上げたモデルを50万円くらいで出していて、品質を考えればまぁ納得かなと思う。ただし再販価格は地獄。
年 | モデル | 価格 | 補足 |
---|---|---|---|
2025年 | カラトラバ 5227J-001 | 6,600,000円 | イエローゴールド |
2025年 | カラトラバ 5227R-001 | 6,600,000円 | ローズゴールド |
年 | モデル | 価格 | 補足 |
---|---|---|---|
2025年 | カラトラバ 6119G-001 | 5,240,000円 | ホワイトゴールド |
2025年 | カラトラバ 6119R-001 | 5,240,000円 | ローズゴールド |
年 | モデル | 価格 | 補足 |
---|---|---|---|
2025年 | ノーチラス 5811/1G-001 | 11,440,000円 | ホワイトゴールド |
値上げに継ぐ値上げでで200万円オーバーしたデイトナさんだが、デイトナってたしか2013年ごろまで並行輸入品は定価割れしてたんだよね。定価の90%くらいだったような。
デイトナで資産構築とかアホ杉な連中がいるが、今はたまたま機械式時計バブルが起きているだけで、落ち着けば定価割れする。
未使用のデイトナは再販価格は80%~90%くらいで推移しているので大損はしないけど。
「購入して未使用で10年位寝かせれば、定価はずっと上がっていくんだから利益でるんじゃないの?」と聞こえてきそうだが、確かにRef.116520を100万円くらいの定価で買って10年未使用でコンディションだけ整えておけば、今はバブルなので2倍以上で売れる。
ただし、それがずっと続くかというと微妙で、機械式時計って古いもので価値がでるのは、ワンオフか限定品かヴィンテージレベルの古さで残存個数も少ないモデルなので、ロレックスの主要モデルは微妙(後述します)。
機械式時計に限らず、機械はなんでも新しい方が品質が高い。機械式時計の品質と言われてもピンとこないかもしれないが、たとえば機械式時計の心臓であるゼンマイは、今はシリコンが主流になっている。
機械式時計は磁気が天敵だが、シリコン製ゼンマイは磁気の影響を受けず、温度変化の精度悪化もなし、耐久性も高い。磁気の影響を全く受けないというのが革命だ。
湿度に弱いという弱点があるが、防水性能が低い機械式時計はどれも同様に湿度に弱いし、防水性能の高い機械式時計は無関係なので弱点にはならない。
時計にとって適切な温度は5~35度で、高温多湿は厳禁。ただし、湿度に弱いからといって乾燥剤と一緒に保管はNG論外。時計内部の潤滑油の乾燥してしまいアウト!だ。
ぐたぐた書いたが10年寝かせる言っても、現金や株、ゴールドと違って、機械式時計は適切な保管と定期的な稼動が必須。動かさなければ動かなくなる。好きじゃなきゃやってられないよね。
ショックにも弱く落として一発アウトという事もある。まぁロレックスは実用時計なのでその程度でぶっ壊れないが。それでも運が悪ければアウト。
傷は簡単に付きます。SSなんて普通に軽くこすってもルーペで見れば傷はできてる。つまり未使用って状態自体、かなり神経使う。
そんなメンドクサイのを全部受け入れて、しかも利益が出るか不確実なロレックス投資したい人はどうぞ。私なら米国の長期国債を買います。
プレミアムがガッツリでるような時計は、基本的にワンオフモデル(一品もの)か限定品だ。限定品と言っても、乱発されている限定品ではなく、ときどき出てくる「コレクターがこれは欲しい」と思える「品質」「デザイン」「背景のお話」が揃った限定品だけど。
年 | 価格(税込) | Ref |
---|---|---|
1965年 | 148,000円 | Ref.6239 |