ジャーキーを食べさせている犬は麻酔で死ぬ可能性が高いと獣医大学で言われた。先代の登山犬初代のパピヨンが乳腺腫瘍になり、麻酔で死なない保証をしてくれと頼んだときのことだ。大学病院で保証するには、すべての検査が必要だとのこと。
ジャーキーを食べさせている犬は肝臓機能が低下していて、麻酔薬の解毒が出来ずに、死亡することもある。ジャーキーに含まれている
防腐剤が長い間食べさせると、肝臓を悪くする。ジャーキーを食べていて、肝臓が正常な犬は珍しいと言われた。
風呂上がりのご褒美に2,3本食べさせる程度だったので、幸いだった。というより、肝臓機能が優れた愛犬だったのかも知れない。無知で愛犬に迷惑をかけたと反省している。検査結果は良好で、手術は無事にすみ、翌日、愛犬を自宅に引き取った。
その
ジャーキーの原料は畜産廃棄物だ。
平成13年から狂牛病の発生防止のたに、「動物性たん白質」を含む飼料の製造と家畜へ与えることが禁止された。違反すると、3年以下の懲役または30万円以下の罰金だ。
禁止された「動物性たん白質」とは牛だけでなく、豚、馬、鶏などに由来するものも含む。その「動物性たん白質」は肉骨粉、肉粉、臓器粉、骨粉、血粉、血液製品、加水分解たん白、蹄粉、角粉、皮粉、羽毛粉、獣脂かす等だ。
ところが、ペットフードについては豚、馬および家禽だけに由来する「動物性たん白質」については製造販売使用が認められている。
つまり、
ドッグフ-ドに表示してある肉とは、この肉骨粉、肉粉、臓器粉、骨粉、血粉、血液製品、加水分解たん白、蹄粉、角粉、皮粉、羽毛粉、獣脂かす等だ。言い換えると、畜産廃棄物だ。他には肥料としての用途しかないものだ。 愛犬たちが喜んで食べているジャーキーもそれらが原料なのだ。
美味しそうな肉色は着色料だ。いわば、絵の具を塗っているのだ。
犬は法的には家畜の牛豚鶏以下の扱いだ。農林水産省は犬を家畜とは認めてない。人間の食べる食品は食品衛生法で規制保護されている。だから、安心して食べられる。
牛豚鶏の食べる飼料の製造、販売は飼料安全法で厳しく規制されている。牛豚鶏は人間が食べるからだ。
犬は家畜ではないから、愛犬の食べ物であるドッグフードは法律で規制も保護もされてない。食品衛生法も飼料安全法も適用されない。
ドッグフード業界は農林水産省が放置している無法地帯なのだ。ドッグフードメーカーがどんなものを製造して販売しても、罰されることはない。
人間が食べる牛豚鶏などの家畜は、その飼料も厳しく管理する必要があるが、人間は犬を食べないから、その食べ物であるドッグフードも管理規制する必要がないとのこと。
現在の愛犬のパナはジャーキーを食べない。鶏の手羽先などの手作り食餌に満足して、好きなおやつがない。たまに、人用のチーズを食べることがあるくらいだ。
飼い主が無知で、防腐剤入りジャーキーを食べさせていた先代の愛犬には今でも申し訳ないことをしたと思っている。
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