カテゴリ:犬の正しい飼い方
クレートは犬一匹の運搬用品だ。一般的にはプラスチック製だ。
ケージは一般的には針金で狭く囲って低い天井のある囲い用品だ。 サークルは針金で広く囲って天井のない囲い用品だ。 (写真はネットから借用して一枚の写真に編集した。) ブログ「愛犬問題」に分離不安症とクレートについて質問があった。正しい回答をするためにネットを検索して勉強した。 「犬 クレート トレーニング」の検索で115万件出た。その多さにびっくり。 そのサイトの内容を読んで、二度びっくり。動物虐待だ。虐待飼育の極みだ。 犬をクレーに閉じ込められるようにしつけをして常時クレート内で飼うというのだ。冷酷無情なひどい話だ。 クレート業者がクレートをできるだけ沢山売って儲けるために犬をクレート内で飼うことを勧めている。その飼い方が犬の正しい飼い方であると強調している。 犬の習性に無知蒙昧な業者の愚考愚説だ。 現在の日本の愛犬家が犬を飼う根本的な理由を理解してない。 犬好きな人は犬をかわいがり、その犬に心を癒してもらうために犬を飼うのだ。 その単純で根本的な理由を無視している業者の宣伝広告文に騙されると、飼い主も飼い犬もひどい目に遭う。 飼い主は犬を飼う楽しみが破壊される。犬を飼う悩みだけが増大する。 犬は刑務所のような暮らしを強要される。何の罪もないのに囚人扱いにされる。 つまり、犬を飼う場合も無知ほど怖いものはない。「盲人蛇を怖じず」と同じだ。 諺に「犬になるなら大家(おおや)の犬になれ」とある。大家は単に金持ちと理解するよりも犬に関する正しい知識を持っている人と解するほうが良い。 昔、自分自身に合った良い子犬を飼おうとブリーダーをまわったことがある。東京都内で目にしたブリーダーの犬の飼い方で心が暗くなった。 なぜか、映画で見た奴隷船に閉じ込められた奴隷の過酷な情況が心をよぎった。 ブリーダーは犬好きな人がしている職業だと思っていたが、裏切られた。 ブリーダーは犬を商品としか見てないのだ。その心は奴隷商人と同じだ。 犬たちが一匹づつクレートに閉じ込められて飼われているのを見て、そう思った。 我が家にもクレートはあるが、それはあくまでも運搬用だ。 タクシーや電車に乗るために使うものだ。 それ以外の用途で使う気はない。 第一に、愛犬のパロがその中に入るのを嫌がる。 我が家にはケージもサークルもない。愛犬の心身の健康に有害だからだ。 幼犬時の糞尿のしつけの時もケージもサークルも使わなかった。 あちこちを汚されて、その後始末に大変だったが、それも犬を飼う楽しみの一つだと思えば苦にならない。 糞尿は生きている証拠だと思っている。 昔、老犬が永眠した時に「どんなワルをしても良いから、生きてくれ」と願ってもかなわなかった悲しくつらい思いがあるからだ。 ブログ「愛犬問題」の副題に「犬の身になって考えてみよう」とある。多くの愛犬家がそのことを気に止めてない。 しかし、愛犬を正しく飼うにはまず第一にご自分の頭で考えることは不可欠だ。 獣医やその他の業者に騙されないためには、ご自分の頭で考える習慣を身に着けることが大切だ。 次に犬の身になって考えることが大切だ。 クレートを運搬以外の用途にお使いの飼い主に問う。 あなたご自身が狭い場所に閉じ込められたら、その閉じ込めた人に感謝しますか。 留守番の時であっても閉じ困られる愛犬の気持ちを考えたことがありますか。 常時閉じ込めても愛犬との信頼関係を築くことができるとお考えですか。 飼い主の言うことを聞かない反抗的な犬になると思い至ったことはないですか。 つまり、クレート業者の言い分を鵜呑みにして愛犬を虐待飼育していませんかね。 ネット上にあるクレートに関する間違っている使い方の例を書き写して2,3例を列挙しようと思ったが、やめた。 読み返してみるとあまりにもバカバカしく冷酷なことが書いてある。 再度言う。犬は何のために飼うか。現在飼われている犬の殆どは愛玩犬だ。 犬は「かわいがり、心を癒してもらうために飼う」のだ。 犬は生まれながらに飼い主に忠実だ。無理なしつけはしなくても自然に習得する。 犬を飼うのに最も大切なことは飼い主と愛犬との信頼関係だ。 飼い主を信頼している犬は聞き分けが良い。忠実だ。 無駄無用な躾を押し付けられて心にストレスがたまることもないので、無駄吠えもしない。おとなしく人懐こい。他の犬とも仲良く遊ぶ。 愛犬のパロは年に1,2回吠えることがあるかどうかだ。 飼い主とは会話は喉の奥のほうで小声を出してする。 パロ自身が会得した飼い主とのコミュニケーション方法だ。 逆説的な言い方をすると、愛犬に完璧なしつけを求めないことが肝要だ。 何事も完璧は窮屈だ。生きにくいし、住みにくい。 愛犬のパロは3歳を過ぎた。人なら成人した。 なのに、未だに物珍しい物を噛みちぎる癖がある。 またかと、大声で叱ることはあるが、やめさせるのはあきらめている。 購入したばかりの小物は床などパロが届く所には置かないように気を付けている。 分離不安症の治し方については7年前に次の随想を書いた。当たり前のことを当たり前のように書いた。 🎯【犬の分離不安症! かわいがってしつけることが最良の治し方! ネット上には自称専門家の間違いだらけの治療法!】 具体例を挙げると分離不安症にはサークルやケージも有害だということ。一読していただいてご参考になれば幸いだ。 その随想の当たり前の内容が世の中では当たり前ではないようだ。 未だに多くの愛犬家の訪問が多い。アクセス数が他の随想よりも多い。 愛犬が精神的な病気である分離不安症になったら、「かわいがってしつけることが最良の治し方」だと当たり前のことを書いた。その随想に人気があるとは変な話だ。何かおかしな世の中だ。 言い換えると、犬の飼い方については間違っていることが如何にも正しいかのように罷り通っているのだ。 愛犬たちの住んでいる世界は魑魅魍魎(ちみもうりょう)のいろんな妖怪や白衣の悪魔が暗躍している怖い世界だ。白昼堂々と悪徳商売や詐欺商売が横行している。 知識武装をして獣医などの業者に騙されないようにすることが肝要だ。 ブログ「愛犬問題」はその知識武装のお手伝いを無償でしているだけだ。ハイ。 Q(^ェ^)Q 🐕 関連随想集 サークルやケージは愛犬の信頼を損なう その随想集 愛犬の正しい飼い方! 自然流で健康長寿! 獣医のワクチンや薬剤、避妊去勢は無用! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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