Windows 7解禁後初の週末となる10月24日は、アキバのPCパーツショップ密集エリアが普段以上に混雑しており、T-ZONE.PC DIY SHOPは「お盆や正月並みですね。やはりWindows 7を購入される方が多いです」と話していた。複数のショップとWindows 7 Mania事務局が共同でスタンプラリーキャンペーンを展開していることもあり、複数の店舗をハシゴするユーザーも多い。
街全体の盛況ぶりも手伝って、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店で開かれていたレノボ主催の「Touch&Tryイベント」にも、多数のユーザーが詰めかけていた。ビジネスユーザーに人気のThinkPadと一般ユーザー向けのideapadをアピールするイベントで、Windows 7の起動や終了時間を短縮する独自技術「Windows 7 Lenovo Enhanced Experience」が1つの目玉に据えられている。同スタッフは「弊社としては久々のイベントで緊張しましたが、たくさんの方に来ていただいてうれしいです。Windows 7の勢いに乗っていきたいと思います」と語る。
街のいたるところで特別な催しが行われ“ハレの日”の様相を呈していたが、その本丸となっていたのは、ベルサール秋葉原で25日まで開催した「Windows 7 博覧会(セブン博)」だ。1階のオープンスペースに巨大なスクリーンを立てた特設会場を作っており、アキバを訪れた多くの人の目にとまっていた。2階には協賛メーカーのブースや、Windows 7マシンを体感できるコーナーを設けており、どちらもフロアも終日混み合っていた。
セブン博はマイクロソフトが主催するWindows 7のユーザーイベントだ。2階の展示ブースには、NECやソニー、東芝、富士通、エイサー、日本HP、レノボといった主要パソコンメーカーのコーナーが並び、一堂にそろった新OS対応PCを見比べる人が多かった。同時に、アイ・オー・データ機器やワコム、イーフロンティア、ロイロ、コーレルなどのブースにも、周辺機器やソフトに関心を寄せる人が集まった。
広いスペースを設けたWindows 7マシン試用コーナーも常に満員に近い状態。マイクロソフトのスタッフは「XPと比べてどれだけ速いのか、XPと何が違うのかといった質問をたくさんいただいています。予想していたよりも、パソコンにあまり詳しくない方が多く来場されているのが印象的ですね。XPマシンを購入して以来、はじめて秋葉原に来たという方も何人かいらっしゃっいました」と語る。
コメントにあるとおり、Windows XPからの乗り換えを検討しているユーザーが多く、7との起動時間差を解説するデモムービーをよく再生したそうだ。それによると、同じスペックのマシンでXPなら約33秒かかったものが、7では約29秒に短縮されている。
また、実際に会場を見渡すと、幅広い年齢層の女性や家族連れが目立っており、男性の比率が圧倒的に多い普段のアキバPC系イベントとは違った雰囲気に包まれていた。とはいえ、コアユーザーの来場者も少なくなく、マイクロソフト森氏が進行と解説を行うセッションスペースにじっくり腰を下ろして聞き入るユーザーの姿もあった。
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