レコーダー。
液晶テレビ。
こういった商品の決まりきった撮り方があるのか、メーカーが違ってもだいたい同じように撮られてる。
つまり羊羹だ
結果として似た写真が大量に並ぶことになっていて、ずっと見てるとわけがわからなくなり、これはもうみんな羊羹なんじゃないかと思ってしまう。黒くてツヤッとした四角だから。
二つで計2500円。
羊羹なら思い切って買ったところで数千円で済む。 もし羊羹がBlu-rayレコーダーやテレビの代わりに見た目だけでもなるのなら、 一時的にでも物欲が抑えられるかもしれない。
そんなわけで羊羹を買ってきた。普通の羊羹と水羊羹。 家電の質感にはどちらの羊羹が適しているかも興味深い。
完全にBlu-rayレコーダーです。
まずは普通の羊羹を横に置いた。だけなのにこの家電らしさ。 どう見てもBlu-rayレコーダーだろう。
撮影に関して特別なことはなにもやっておらず、ただ周りが白い撮影ボックスに入れただけ。 羊羹の家電ポテンシャルはかなり高い。
さらにマークを足してみる。
5万円で買います。
8万円でも買います。
ロゴなどの小道具を足すことでよりBlu-rayレコーダーらしさが反則的に増した。 たった千円ちょっとの菓子が数万円の家電に見えるなんてまるで錬金術だ。
写真を小さくしてよくある感じの見せ方にしたらもっといけそう。
危ない。これは危ない。これは間違える。
安いと思って大量に注文したら大量の羊羹が家に届いちゃって、 レコーダーがそんな安いなんて甘い話があるわけないよね!羊羹は甘いけどね!っていう笑えない話になってしまう。
いまレコーダーの購入を検討している方は、どうかそれが羊羹かどうかよく注意してから買ってほしい。
テレビと接続。
まったく違和感はない。
問題点を強いてあげるなら、羊羹はベタベタするので下にまな板が必須ということだけだ。
水羊羹は色が薄くて家電化には不向きだった。
テレビは難易度高し
レコーダーは想像以上にうまくいった。 でももっと欲しいものがある。4kテレビだ。 具体的になにか見たいものがあるわけじゃないけど、 超高精細のねぶた祭りとか花のどアップとか見ながらお酒飲んだら楽しそうじゃないか。
ただ数万円で買えるレコーダーに対して、4kテレビは安くても20万ちょっとぐらいする。さすがにそれはきつい。なんとか羊羹で満足できないか。
4Kテレビです。
ムリがある。
羊羹をテレビの形に切って一応テレビっぽくしてみたつもりだが、これはどうだろう。
レコーダーがそれだけでうまくいったので、テレビも期待していたのだけれど、これはまだまだ羊羹だ。
台付きで高級感をアップ。
カメラのレンズキャップに載せてテレビ台に載ってる風な小細工をしてみてもまだダメか。
平たいハイライトが欲しい
レコーダーと違って、エッジではなく正面から平たいハイライトが入って欲しい。
そこで反射板として白い板を用意した。
物を見せるとき、出来るだけ手が写らないようにするとどうしてもドラえもんみたいな構図になる。
なんとなく写りこんではいる。
羊羹の表面の空気の泡?の影響が強いのかあまり板を反射してはくれない。
だからといってカットすると光沢がない。
レンズキャップの上に羊羹があるだけの現実に引き戻されてしまう。
いつもの小細工で逃げる
やはり高級家電に光沢は必要だ。 羊羹をテレビに見せるためには、もっと基礎的な手法でアプローチするべきではないか。
基礎的な手法=いつもの小細工
食べられるという高付加価値。
羊羹のテレビと本物のテレビを並べてみると、 20インチの自宅のテレビがとても大きく見える。
羊羹が4Kテレビだと考えれば、 4、5メートルサイズのテレビが既に家にあるじゃないか。 もうそれで十分すぎる。
食べられるという高付加価値。
あのお掃除ロボ
最後にひとつ試したいことがある。
自信がないのでやるつもりはなかったけど、もうやることもなくなってしまったのでやってみよう。
丸く切り取る。
こんなシールを貼る。
これで完成なのだが一体なんだろうか。
そうです、ルンバです。
ルンバなんです。
羊羹にディスクを挿入しないでください
それにしても羊羹のレコーダーらしさはすごかった。
もうあれでいい、とはさすがに思わないけれど、羊羹まるまる一本食べた後は、 満腹過ぎて大体のことはどうでもよくなってしまう。
またいつか高級家電が衝動的に欲しくなっても、その度羊羹を一本食べて乗り切ろう。