【閉店】総重量1kg超えで700円!福岡の学生の胃袋を支える「カレーショップ河」の山盛カレーに震えが止まらない

魅力的なグルメが多い福岡県は、実はメガ盛りグルメも充実しています。なかでも今回紹介する「カレーショップ河」は、長年にわたって福岡県の学生の胃袋を満たし続けてきた伝統店でもあります。総重量1kg超えのカレーライスが700円とコスパ抜群ですが、味も絶品です。様々な素材が溶けて見えなくなるまで煮込んだルーは、最近までホテルにもおろしていたほどの自慢の味。福岡を訪れた際はぜひ「カレー山盛」に挑戦してみてください! (博多駅のグルメランチ

【閉店】総重量1kg超えで700円!福岡の学生の胃袋を支える「カレーショップ河」の山盛カレーに震えが止まらない

【編集部注※閉店しました】

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長崎ちゃんぽん誕生の歴史は、明治30年代、お腹を空かせた中国人留学生に栄養がつくものを食べさせようと、野菜をたっぷり使って、中華麺を入れたスープで煮込んだのがはじまり。福岡にも大学生に並の値段でごはんの大盛りを食べさせているうちに、巨大化してしまった人気カレーライスがあります。

元々は福岡市内の九州大学六本松キャンパスの近くでカレー店をオープン。現在は、同市内の福岡歯科大近くに移転して、九州大学OBから近隣の住民まで多くのファンに愛されている「カレーショップ河(かわ)」。河の「カレー山盛」700円が凄いんですっ!

 

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お店は、福岡市早良区田隈という場所になります。九州大学が郊外のキャンパスに移転することになり、学生がいなくなることから、2009年に同じ福岡市内の福岡歯科大の近くに移転するという離れ業を繰り出しました。移転時の店主は60歳。やり手です。

 

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店内は洋食店やハンバーグレストランでもよさそうなテーブル席中心のレイアウト。このアットホームな雰囲気で、あの大盛りカレーを食べる訳ですね。

 

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カレーライスとハヤシライスが二大メニュー。トッピングも充実しています。コロッケ100円、チキンカツ200円、手造りハンバーグ250円とコスパいいですね。しかし、注目すべきは、

 

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カレー700円。カレーの文字の下部に注目です。

山盛(1kg)、中盛(700g)、普通盛(450g)

 

普通盛を山盛にしても値段が変わらないという太っ腹。しかもよく見ると何かがおかしい・・・。そう、この店では普通盛が450g。全国チェーンの某店だと普通盛は300g。1.5倍の差があるのです。普通盛を頼んでも実は一般サイズでは大盛を頼んでいるという恐ろしいマジックがこの店にはあります。という訳でカレー山盛を頼んでみましょう。

 

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 店主の斉藤新さんです。43歳でお店をオープンし、現在66歳。ごはんをペッタンペッタンとよそっていきます。表情がすでにいたずらっ子な感じです。

 

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ごはんだけできっかり1kgです。うーむ。ルーの重さは別だったとは・・・。ということは総重量は当然1kg超えとなります。もちろん、皿の重量は引いています。

 

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ルーを注いでいきます。

 

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ド~~~~ン!

ルーでご飯を覆いつくしてしまって、カレー山盛の完成です。皿の直径24cm。これはムーリーです・・・。なんでも昔は、普通400g、大盛700gのメニューだったらしいのですが、閉店間際の食べ盛りの学生にごはんをサービスするうちに、特盛、山盛、ドーム盛と隠れメニュー名が乱立して現在の名前に落ち着いたのだとか。美しい話です。

 

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ちなみにこの店の人気の秘密は大盛だけではありません。ルーの美味しさはもう絶品。佐賀県白石町または淡路島のたまねぎに、メークイン、牛すじ、バラ肉を毎日7時間、溶けて見えなくなるまで煮込んで、休ませ、夜仕上げる釜が1日違いで2つ。この2つの釜のルーを久留米ラーメンの呼び戻しスープのように交互にブレンドすることで、コクが出て、素材の味が一体化した深い味わいになるんだとか。

 

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見てください、このルーの美しさ。キラキラ筋のように光って見えるのは、溶けた牛すじの繊維だそうです。最近までシティホテルにもルーを卸していたという自慢の味です。

 

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4分の3位、食べた気がしたので、計ってみたら約400g。あれ?どういうことだ?これだけ食べて、まだチェーン店の普通盛以上の量を食べるのかと思うと絶望感が漂います。

 

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 ヒーフーハー、ごちそうさまでした。人間頑張れば何とかなるものです。

 

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ちなみに残した人には追加料金があります。マナーと節度を守って注文しましょうネ。

 

 

 

紹介したお店 

カレーショップ河(かわ)

住所:福岡市早良区田村2-12-3

TEL:092-866-0016

営業時間:11:30~22:00LO

休み:木曜日 駐車場:6台

 

 

 

著者:馬場健治(ばばけんじ)

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福岡・九州の編集制作会社、株式会社シーアール社長でエディトリアルディレクター。20年以上、福岡・九州を中心に情報誌やPR誌、WEBメディアを作っている。KADOKAWA「福岡ウォーカー」をはじめ、全国の雑誌やムックの取材、制作多数。グルメやコーヒー、インテリアが大好きで、気に入ったお店を見つけたら人に教えたくなる博多っ子気質だけど、同じ福岡県内の北九州市出身。

                             
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