「2010 International CES」開幕前の日本人記者向けの説明会で,東芝 デジタルメディアネットワーク社 社長の大角正明氏が,次期の国内向け「CELLレグザ」の計画を明かした。CELLレグザの市場投入は2009年末に55型でスタートしたが,2010年の秋モデルでは画面サイズのラインアップを増やすとする。46~56型の間の寸法が考えられ,「3ラインが望ましいと思う」(大角氏)と語った。
2011年には,さらに小さな画面サイズや,65型で4K×2Kなどの超高精細に対応したいという。同社は2009年のCESの説明会で,「2009年秋にも65型で4K×2K品(超解像機能を含む)を登場させる」としていたが,コストや4K×2Kコンテンツに問題があり,計画は延期されていた。今回は,そうした問題はなさそうであり,「2011年に登場を望みたい」(大角氏)と言う。
説明会で,筆者は「CELLをBlu-ray Disc(BD)レコーダやケータイに応用する計画はないのか」と質問した。東芝 テレビ・ネットワーク事業部長の下田乾二氏は「CELLはヒートシンクが必要なので,ケータイに入ることはない。BDレコーダへの応用は,値段との兼ね合いだが,8チャンネルの全録レコーダに使う可能性はあると思う。CELL TVはすでに全録しているのだから,技術的には可能だ」と答えてくれた。“CELL全録BDレコーダ”には大いに期待したい。