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新宮・神倉神社で「御燈祭」 1450人の男たちがたいまつ手に山を下る

「御燈祭」でたいまつを手にした「上り子」たち

「御燈祭」でたいまつを手にした「上り子」たち

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 神倉神社(新宮市神倉)で2月6日、伝統行事「御燈(おとう)祭」が行われた。

「御燈(おとう)祭」で山門から一斉に駆け出す上り子

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 1400年以上前から伝わる祭りで国指定重要無形民俗文化財。神の来臨を復演するとともに家々で使う火を更新する旧正月の火迎え行事で、男が祭礼で御神火から分けられた火を暗闇で待つ女に届け、無病息災を祈ったとされる。

 当日は12時から一般参拝者の入山を禁止し、祭りの準備を進めた。17時から白装束に荒縄を締めた「上り子(のぼりこ)」と呼ばれる男たちが538段ある石段を上り続々とご神体の「ゴトビキ岩」がある神社を目指した。父親に手を引かれながら上る男児や県外からの参加者などさまざまな年代が集まり、総勢1450人になった。祭礼が始まり、19時過ぎには山門が閉じられ、手にしたたいまつに御神火が移されると、大きな声を張り上げ、たいまつをぶつけ合った。20時に山門が開かれると、燃え盛るたいまつを手にして石段を一斉に駆け下りた。

 大阪から上り子として参加した50代の男性は「知人か誘われ、毎回参加している。歴史ある神聖な祭りなので、気持ちが引き締まる」と話す。上り子の30代男性は「参加は今回で2回目。熱い祭りだから続けて参加している。今年も最高だった」と話す。

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