IT・科学
ツイッター、ページのツイート数の表示停止 その狙いは?
ツイッター社が、ページがツイートされた数字をカウントする機能を停止すると発表しました。
ツイッター社が、ページがツイートされた数字をカウントする機能を停止すると発表しました。そのウェブページがどれだけツイートされたか示す数字を表示させるサービスがなくなります。ツイッター社は公式ブログで変更を発表。ツイッタージャパンによると「デザインのアップデートに合わせて、(カウントするための)プログラムを使わないことになった」と説明しています。
ツイッターのカウント機能は、そのページがどれだけツイッター上でツイートされたかが数字で表示されるものです。
ユーザーは、ページの評判や影響力などを、ツイッターのカウントの数字を見て判断することができました。
今回の変更は10月1日に実施されるデザイン変更と同時に発表されました。デザイン変更では、白地だったツイッターのボタンの色が、青に変わります。縁取りなどもすっきりした印象になっています。
デザイン変更と同時に、カウントするためのプログラムJSONをやめることも発表されました。
ツイート数については、アメリカで急成長しているバイラルメディア「バズフィード」がツイート数を非表示にするなど、独自の指標を使うメディアも少なくありません。ツイート数が多いのがわかると、ユーザーが拡散する気がなくなるという指摘もあります。
ツイート数のカウントは、ウェブページのURLをクリックさせることにつながるため、ツイッターにとっては外部のサービスにユーザーを誘導してしまう、という見方もできます。ツイッター社は、ツイートアクティビティという機能を提供しており、ツイートを実際に見た回数などを公開しています。今後、ツイートアクティビティが、カウント数に代る指標として、使われる可能性もあります。
ソーシャルメディア各社は、ユーザーをウェブサイトなど外部のサービスに逃がさず、自社のサービス内に囲い込む戦略を強化しています。最近では、フェイスブックが米大手メディアと提携して、ニュース配信を始めました。今回のツイッター社の仕様変更も、ユーザーを自社のアプリ内に引き留める戦略の一環である可能性があります。
いずれにしろ、ウェブサイトの運営者は、今回の仕様変更でページデザインの変更を迫られそうです。ツイッター上では早速、「全メディア運営者にとってすごい重大なニュースな気がします」「これはでかいよなぁ」など、心配の声が上がっています。
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