【7月21日 AFP】ネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)で20日早朝、送電線に乗ったカラスの感電が原因で停電が発生し、4日間のストを終えたばかりのネパール政府職員が立ち往生するというハプニングがあった。

 20日早朝、政府職員らが職場に復帰した直後に政府庁舎が停電になった。カトマンズ・ポスト(Kathmandu Post)紙によると、午後になってようやく電力が復旧したころには、職員の大半は帰宅してしまっていたという。

 ネパールの電力当局は、停電を調査した結果、主要送電線に乗ったカラスが感電死したことが原因だったことが判明したと説明した。当直の職員は、「カラスが電線に乗り、ショートが起きた」と語った。復旧までに10時間以上かかったという。

 また、ネパール最高裁も停電した。

 最高裁職員は、AFPに対し「最高裁には補助電力が無い。普段はこの地区では停電が起きないはずなのに、突然起きたので驚いた。非常時の電力が確保されていないとは、ひどいものだ」と語った。

 政府の非効率性に対し批判が高まる中、ネパールでは、前日まで4日間にわたって政府職員が賃金アップを求めてストライキを実施していた。

 ネパールは慢性的な燃料不足に悩んでおり、今年は1日最大16時間の停電が実施されている。(c)AFP