【5月16日 AFP】12-13NBAは15日、カンファレンス準決勝(7回戦制)が行われ、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)が88-84でオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)に勝利し、対戦成績4勝1敗でチーム史上初となるカンファレンス決勝に進出した。

 グリズリーズはザック・ランドルフ(Zach Randolph)が2点差で迎えた試合終盤にフリースロー2本を外しながらも、28得点14リバウンドの活躍を見せた。

 試合後にランドルフは、「俺たちは大きな勝利を手にした。相手の反撃を受けても踏みとどまり、勝ち切った。ここまで戦い続けてきたから、少し休息を取って次のシリーズに備える」とコメントした。

 試合終了の時間が刻々と迫るなか、サンダーはエースのケビン・デュラント(Kevin Durant)が約4.5メートルの位置から同点を狙ったシュートがリングに嫌われると、グリズリーズはトニー・アレン(Tony Allen)がフリースロー2本を成功させて試合を決定づけた。

 試合後にグリズリーズのマイク・コンリー(Mike Conley)は、「ケビンにボールが渡ることはわかっていた。外してくれて助かった」とコメントした。コンリーは同試合で13得点11アシスト7リバウンドを記録している。

 シリーズ初戦で敗れながらも、その後は4連勝を飾ったグリズリーズは、NBAファイナル進出をかけたカンファレンス決勝で、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)とゴールデンステイト・ウォリアーズ(Golden State Warriors)の勝者と対戦する。

 現在スパーズが3勝2敗でシリーズをリードしており、16日にウォリアーズの本拠地カリフォルニア(California)州オークランド(Oakland)で第6戦が行われる。

 同日行われた試合では、11-12シーズンのNBAファイナルでサンダーと対戦したマイアミ・ヒート(Miami Heat)がシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)を破り、カンファレンス決勝に進出した。

■ウエストブルック離脱のサンダー、重要な場面でデュラントが不発

 レギュラーシーズンをウエスタンカンファレンス首位で終えたサンダーだったが、ヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)とのプレーオフ1回戦第2戦でラッセル・ウェストブルック(Russell Westbrook)が負傷し、戦線離脱を余儀なくされた。

 またサンダーは、11-12シーズンのシックスマン賞に選出され、ロンドン五輪では米国代表の一員として金メダルを獲得しながらも、昨シーズン終了後にトレードでロケッツに放出されたジェームス・ハーデン(James Harden)の穴を埋めることができなかった。

 サンダーのシリーズでの1試合平均得点は89.6点で、レギュラーシーズンに比べて16.1点も減少している。

 サンダーのデュラントは21得点を記録し、ウエストブルック不在のチームをけん引したが、フィールドゴール(FG)21本中5本成功に終わった。

 グリズリーズのランドルフがフリースローを2本とも外し、84-86で迎えた試合時間残り11秒の場面でデュラントは、アレンをドリブルで抜いてオープンな状態でショットを放った。しかし得点には結びつかず、最終的にアレンのフリースローをお膳立てする結果となった。(c)AFP