豪18歳「IS自爆犯」の父親、「全て私の責任」
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【3月23日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」の自爆犯とされる豪18歳少年の父親が22日、失意の胸の内を初めて公にし、「全ての責任は私にある」と述べた。
メルボルン(Melbourne)出身のジェイク・ビラーディ(Jake Bilardi)容疑者(当時18)は今月11日、イラクでISが行った連続攻撃に自爆犯として参加したとみられている。父親のジョン・ビラーディ(John Bilardi)さんは、22日夜に放映された豪民間テレビ、ナイン・ネットワーク(Nine Network)の番組に出演し、息子はISにとって「賞品、記念品」だったと語った。
事件後初めてメディア出演に応じたジョンさんは、ISについて「目的遂行の手段に息子を利用した」と述べ、息子を止められなかったことを悔やんだ。
「息子の振る舞いににどこか正しくない点があることには気づいていた。息子は心理的・精神的な問題を抱えていて、何らかの対処が必要だった。その点において全ての責任は私にある」
「私は息子のそばにいてやるべきだった。息子は明らかに助けを必要としていたのに、親としてなすべきことをできなかった」
優秀な学生だったというビラーディ容疑者は無神論者だったが、母親を病気で亡くした後、イスラム教に入信したとされる。ジョンさんは離婚訴訟で敗訴してビラーディ容疑者と疎遠になり、最近になって再会したものの、過激派に傾倒していたことについては何も知らなかったという。(c)AFP