同性カップル住民票に「夫・妻(未届)」表記導入へ 愛知・犬山市

嶋田圭一郎
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 愛知県犬山市は、同性カップルの住民票の続き柄について、異性カップルの事実婚と同じ「夫(未届)」や「妻(未届)」の表記を選べるようにする方針を決めた。11日の市議会で明らかにした。愛知県内では初めてといい、早ければ10月上旬にも始めるという。

 住民票での続き柄は「世帯主」からみての表記。犬山市では、同性カップルについては「同居人」だけだったが、4月に同性カップルを公的に認める「パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度」を導入し、「縁故者」の表記も選べるようにした。

 その後、長崎県大村市など全国各地で「夫(未届)」「妻(未届)」の表記が導入され、同性カップルから歓迎の声が上がっていることなどを知り、犬山市でも実施できるか検討してきたという。

 総務省は全国の自治体に「実務上の問題がある」との見解を示しているが、犬山市は「市の運用で支障なくできるもので、同性カップルの方々に寄り添っていきたい」としている。

 ただ今回の措置でも、「世帯主」からみての続き柄について、戸籍上の男性は「妻(未届)」を選べず、戸籍上の女性は「夫(未届)」を選べないという。

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