北杜市長選初当選の大柴氏「まずは保育料を無償化、図書館は存続」

米沢信義
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 山梨県北杜市長選で初当選を果たした元県議の大柴邦彦氏(66)が投開票から一夜明けた18日、市役所で当選証書を受け取り、保育料の無料化など、公約の実現に向けて意欲を見せた。

 前回市長選で107票差で敗れた大柴氏は、今回再選をめざした現職の上村英司氏(54)に962票の差で当選した。

 17日夜、当選決定直後の事務所には、長崎幸太郎知事や立憲民主党の中島克仁衆院議員らが駆けつけた。大柴氏はこの日の取材に「北杜市を変えなくては、という市民の思いがこの結果となった。しっかりこたえていきたい」と話した。

 18日午後には福田紘・市選挙管理委員長から当選証書を受け取り、報道陣に「住んで良かったと思える北杜市をつくっていきたい」と改めて思いを語った。

 掲げた公約実現の優先事項としては「まずは保育料無料化、がん健診の補助、75歳以上の人間ドックへの助成などを行っていきたい」と話した。

 選挙戦で争点の一つとなった八つある図書館の再編については「8館で存続させ、ほかの機能と複合化させながら、経費削減に努めていく」と述べた。

 上村市長は任期満了の27日に退任し、大柴氏は28日初登庁する予定だ。

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