鳩山由紀夫首相が12日、東京・立石の立石仲見世商店街で記者団に語った内容は以下の通り。
【視察の感想】
――総理が今日視察した4カ所の感想を。また、政府の税制調査会が中小企業への減税を見送る公算が高いが、この視察を中小企業や福祉施設など、政策にどう生かしていく考えか。
「今日は今おっしゃったように4カ所、拝見いたしました。まず中小企業にね、大変がんばっている企業を訪問させていただいた。やはりおっしゃってましたね。『こういう厳しい時に実は設備投資したいんだ』と。『でもこういう時になかなか政府の方で自分たちに都合のいいようなものがないんだ』と。『うまく設備投資するときに背中押してもらいたい』という話がありました。どうも使い勝手が良くない施策がたくさんあるみたいで、中小企業の額を増やすということも大事なんだけども、額よりも質をですね、本当に必要な人たち、がんばっていこうという人たちに支援できるような施策に変えることが大事だな。そういう思いをいたしました。それから2番目のキャンナス、あの、看護師さんの方々がね、ボランティアでいいお仕事をされて、今まで公的な支援というのは介護がしっかりとやるんだけれども、公的な支援になかなか入らない生活支援のものがたくさんあるんです。そういう生活全般にわたる支援をしようとしても国の支援策がない。そこで、自分たちが手弁当でやらなきゃいけない。ある意味ではものすごくいい仕事をされているのにそういうところにうまく合うような支援策がないという思いを感じましたから、ここもしっかりとですね、私は手当をする必要があると思っております。ある意味で税制の問題で寄付税制を変えるということが大事かなと思いました。税金を国に納めるくらいならその一部をこういう暖かい施設のためにボランティアでがんばっている人たちのために支援しよう、そういうことをやってみたいと感じました。だから3番目のこれは大手の企業の方々の支援を受けてガンなど小児ガンやたいへん難しい難病などしかし、一生懸命がんばっている子供たちのためのあるいは、両親のための施設を拝見させていただき、ああそうかと、こういうところもあったなと。地方から東京に出てこられて、難病だからなかなか地方でできない、東京で手術されたりして、長い間かかる方もいると、そういう方々のためのお母さんやお父さんが出てきた時にそういう方々が泊まるホテルが高いと、そのための施設を整備している。これは我々なかなか民間でなさっていることに対して、国がどこまでお手伝いできるかっていう問題はあるけれども、こういう需要というものもあるということを感じてね、私、今日は3カ所いいところ拝見させていただいたと。最後はこの立石の商店街、元気あるよね。なんか、人情があるなっていう感じがしました。みんな暖かく鳩山がんばれよって今も声が飛んでますけど、そのぐらい暖かい思いでしかし、一生懸命やりながら、必ずしも商店街自体どんどん繁栄しているっていう状況でもないと思う。こういう商店街こそ、日本人の原点だと思いますから、こういう商店街が地域のみなさんのためにさらに明るい気分をもってね、働いていけるような、そういう場にしていけるように、絆のある世の中にするようにがんばりたい。そう考えます」
(秘書官「はいありがとうございます。もう時間ないんで」)
【普天間基地】
――普天間の関係だが、今日、アメリカ政府が国民新党の下地政調会長に対し、普天間の現行計画が履行されれば沖縄の負担軽減の策としてヘリコプター訓練の一部を静岡県に移す考えを示した。また、アメリカの予算の関係で来週18日までに日本政府の方針を示すように示した。この2点に関する受け止めと今後の対応を。
「私どもは政府としては、まだ下地議員の話を承っているわけではありませんし、アメリカ政府から直接そのような申し出をいただいているわけではありません。政府としては今方針を固めつつある時であります。従いまして、その下地議員を通じたアメリカ政府の思いというものはそれはそれとして、事実関係も含めてですけれども、勉強させていただきたいと思いますが、正式にまだ政府から政府に対してそのようなことは伺っておりませんから、私からコメントするのは今、これ以上申し上げることはできません」
――続きまして、習近平国家副主席…。
(秘書官「はい終わります。終わります」)
「すみません。時間がないので」