2011年6月16日0時27分
東京メトロは15日、7月からの節電対策として、正午〜午後3時に大半の駅の冷房を止めることを明らかにした。秋葉原駅や市ケ谷駅など利用客の多い約40駅については、例外的に停止時間を半分の1時間半にする。運転本数は現在と同じく、平日の日中について通常より約2割減らす。
一方、駅の冷房の設定温度については、現在の31度から例年と同じ29度に戻す。車内冷房も現在の28度から例年の26度に戻す。エスカレーターも利便性を考え、これまで通り全駅で動かすという。同社は「安定的な輸送態勢を守り、乗客の体調を崩さないようにするために総合的に判断した」としている。
7月1日からの電力使用制限令では、同社は平日の正午〜午後3時の時間帯に最大使用電力を昨夏より15%減らすことが求められる。同社は「対象時間に節電策を集中させることで15%達成は可能」としている。(宮嶋加菜子)