国際論壇レビュー
中国「太子党」でボロ儲けした米金融機関の手口
3中総会――。5年に1回の中国共産党大会で選出された指導部が開く中央委員会の第3回目の総会である。3中全会ともいう。特に指導部交代後の3中総会は、新指導部の経済政策方針を決める重要会議と位置づけられる。とりわけ1978年12月に開かれた第11期3中総会は鄧小平指導体制による改革路線を決定し、中国を今日の繁栄に導いたきわめて重要な会議として記憶される。
習近平体制発足を受けた3中総会が11月9日から12日まで、北京で開かれ、世界の目が注がれた。10月末には天安門広場でテロとみられる車突入事件が起き、総会3日前には山西省の共産党中央委本部前で連続爆発が起き死傷者が出た。不穏な雰囲気の中での3中総会となった。
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