群馬県から来た少女 (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 無料)
ネットで「秘境の地グンマー」としてネタにされまくっている群馬県。
そんな群馬県がついに開き直り、県のPRを兼ねた公式ライトノベル『世界最後の魔境"群馬県から来た少女』が先日発売された。
その時点で「本気か」と思ったのだが、宣伝方法はさらに斜め上をいってしまった。
なんと、「群馬県の高度な科学力を示すためのデモンストレーション」として横スクロールシューティングをリリースしたのだ。
しかも、無駄にクオリティが高く『アレスタ』とか『ディスクステーション』とか、その当たりの世代にピンポイントにはまるゲームになっている。
起動すると、「群馬神(ぐんまじん)襲来!」というボイスがながれ、ファミコン風のパッケージ表示される。
ボイスだけ聞くと「群馬人」にしか聞こえない…。
▲無駄にクオリティが高いパッケージ。
ちなみにこのゲーム、「群馬県の高度な科学力を示すためのデモンストレーション」という設定で、群馬県の最新科学力を駆使して16色もの色を使って作られている。
で、表示されるタイトル画面がコレ。
さすが秘境群馬。16色でもこんなCGを描ける人がまだ残っているとは…!
「現在の群馬の科学力では高解像度版を収録すると不思議な力で死ぬことになる」らしく、説明書は低解像度、しかも縦画面収録。
縦にするとこんな感じになる。
昔のゲーム説明書の「なぜか色つきの紙」まで再現している。
ゲーム部分はこれまたレトロな横スクロールシューティング。
画面に載せた指の動きに合わせて移動するお馴染み操作で快適だ。
ステージはもちろん群馬県。
群馬県の名産品をとるとパワーアップと徹底して群馬。
遊んでみると予想以上に良くできており、全3ステージそれぞれ特徴のある巨大ボスや中ボスが待ち構えており、手抜き感まったくなし。
8ドットスクロールや黒枠付き敵など昔風の技法をも再現しており、面白さも懐かしさも同時に味わえる。
タイトルのグンマーネタ、レトロゲームな雰囲気、ゲーム内容、どれをとってもしっかり作られており、無料で広告なし(正確にはクリア後にだけ小説の広告が出る)のゲームと思えない内容だ。
唯一残念なのは、中断機能がない(電話などかかってくると最初から)ことだが、群馬の科学でもできないのだからそこは仕方ない。
シューティング好き、グンマー好き、レトロゲーム好きの方は、ぜひ試してみて欲しい。
で、ゲームキャストではゲームのクオリティが高かったのでお布施をかねて小説も購入してみた。
が…小説は人を選びそうな空気だった。
まあ、このゲーム自体が人を選びまくっているのだが。
最終評価:3.0(面白い)
おすすめポイント
昔のゲームの見た目・動き・音の雰囲気を再現した演出
短いが楽しいゲーム
グンマー
気になるポイント
中断機能がない
(バージョン1.0、GCドラゴン)
アプリリンク:
群馬県から来た少女 (itunes 無料 iPhone/iPad対応 / GooglePlay 無料)
関連リンク:
“世界最後の魔境"群馬県から来た少女 (スマッシュ文庫)(Amazon)