お~、リッチ!
新しくファミリーに加わった13インチと15インチのMacBook Proです。並べてみると、アップルが言ってた通り、同じ家族の一員なのが、よく分かりますね。
アップルは今回MacBook Proラインの全製品値下げとスペック改善というダブル技を披露してくれました。
15インチProは1999~2499ドルだったのが1699~2299ドル(日本発売価格:18万8900円~24万8800円)に。
13インチMacBookは従来FireWireポートもついてなくてスクリーンも今ひとつだったのが、Proファミリーに加わってProラインの他の製品と区別つかなくなりました。気になる13インチProのお値段は13万4800円と16万8800円です。
造りはほぼ一緒で、違いと言っても単に13インチの方がオーディオジャックが1個足りないのと、サイドボードにスピーカーがないことぐらい? ...13インチは何年も前からこうですからね。
一般コンシューマに魅力的なProにするため、あと2つ、ビルドに変更も加えてます。ベンチマークと併せて、どうぞ。
バッテリー寿命まず、ユーザー交換可能なバッテリーじゃなく、これまでの17インチMacBook Proと同種のリチウムポリマー充電池を搭載した点です。出先で交換はできなくなったぶん、寿命は伸びましたから、うれしい改善だと思う人の方が多いかも。
最大1000サイクルまで充電可能。年200回のペースだと最長5年の使用に耐えます。毎日充電しても、アップルに129ドル払って電池交換してもらうまで3年かかる計算ですね(この129ドルは送料・交換手数料・使用済みバッテリー投棄処分料込みのお値段。日本はいくらでしょうね?)。
ギズのテストでは13インチモデル(緑)のバッテリーは3:31、15インチモデル(青紫)は3:46という結果です。測定基準は前回のMacBook Proテストと同じで、明るさは中ぐらい、Wi-Fiはオン、キーボードのバックライトは暗めにして、H.264形式のムービーを再生しましたが、各マシンとも 約1時間長くなってましたよ。バッテリーが交換できないなんて気づくひとも少ないだろうし、それで1時間差が出るなんてすごいすごい。
SDカードスロットがついたもう一つ興味深いスワップ、それはExpressCardスロットをやめちゃって、代わりにSDカードスロットを搭載したことです。
アップルは、ExpressCard使う客は"一桁"しかいなかったなんてWWDCで言ってましたけど、SDはデジカメその他の端末で使ってる人が大勢いますから、これも歓迎されそうですねー。ExpressCardがどうしても必要な方は、17インチのMacBook Proについてるので、そちらを買えばよいわけだし(SDカードスロットはついていませんけど)。
LEDバックライトのスクリーン前バージョンより色域が60%広がりましたよ。つまり13インチProは15インチProより数百ドル(数万円)安いのにディスプレイが上質だというコト。前の13インチのMacBookは、スクリーンがProより明らかに劣り、画面から離れたり、斜めから覗くと歪みが目についたんですが、それも無くなりました。ギズのテストでは13インチも15インチもそっくり同じ。僕らがその辺で使ってる旧型よりカラーのパフォーマンスは優れてました。
ベンチマークさらにうれしいのがベンチマークです。初めて15インチモデルが3GHz超え(CTOバージョン)。ラインは全モデルとも最大8GBメモリに。この8GBのコンフィギュレーションではテストしなかったんですが、ほんと、どれぐらい毎日の仕事がスピードアップするんでしょうね?
スペックの変更がそのままスコアに反映してます。CPUが上がったので、スコアもそのぶんアップ。2008年の2.53GHzの15インチモデル(赤)が2009年の2.53GHzの13インチモデル(緑)とほぼ並んでるのも「なるほど」ですね。
ひとつだけ妙なのは、GeekbenchのチャートのInteger(左端)で2009年モデルが両方とも落ちてること。Geekbenchの変更? 10.5.7の? なんかよく分かりませんが、まあ、総じて好ましい数字ではないでしょうか。
パネルは、取り外せるラッチがネジにかわったんですが、10個ネジを外すとハードドライブとRAMを背面からやさしく取り出すことができます。10分もかからないですよ。
13インチのMacBookはオーディオポートを1個減らし、デジタル音声入出力ポートを1個だけ搭載。同時入出力は要るんだけど、15インチモデルまでは要らない、そんな方は29ドルのオーディオ専用アダプター使っちゃえば済む話ですねー。
以上です。どうでしょう? MacBook Proの新ライン、なんか物足りないとこ、あります? ないですよね。速くて、安くて、コンシューマ好みの機能も充実したし、持ち歩きに適したものが欲しい人には13インチのまでそろっちゃって。
ハードウェアの新デザインの第2版までアップグレード我慢してた読者のみなさん(アップル製品は大体その方が良いと言われますからね)は、これで安心して買えますね。
[プレスリリース]
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