20年以上前のあの頃、映画の中で描かれた21世紀の未来の姿はとてもワクワクするものでした。
あの頃描かれた未来は2010年の今現在、どこまで実現されているのか、20つのポイントから考えてみました。
10個が実現、4個が半分くらい実現、6つは実現せず、という結果に。
バック・トゥ・ザ・フューチャー25周年ということで、「ああ、こんなシーンあったあった!」とかと思い出しながら気楽に読んでみてくださいね~。
2010年までに実現したこと
1、ハンドレス、ワイヤレスのビデオゲームこのシーンでは、マーティが子供達(幼き頃のElijah Woodがも出ている)に80年代のゲームがいかにかっこいいか示そうとしましたが、未来の子供達は、現在の生意気な子供みたいに、「手を使う」ゲームはダサい、Big Buck Hunter なんてやったことが無いという感じに言っています。
つまり劇中の子供の台詞からも昔のゲームは 今のものと全然違うものである、という事が分かります(Wii では昔のゲームがたくさんダウンロードできますけど)。
Xbox から Kinect が今年後半にリリース予定で、そのデモ映像を見て興奮する人々の映像もあります。
2、3Dムービーここ1〜2年で、アクション映画やアニメの映画で3D作品を見る機会が増えてきました(値段はお高いですけど)。
最新のJackassも3Dです。そして日本では、3Dテレビが今年の年末商戦の主流にまでなっていますよね。
このリストから、アメリカでこれからリリースされる、もしくはされた3D映画のリストを見る事ができます。
3、手で持てるタブレットコンピューター今年Apple からリリースされた、モバイル・テクノロジーの革命的なその製品とは...?そうそれはもちろん、iPad!
これは、ヒル・バレーの歴史物保存協会がマーティに時計台の保護のための署名を求めているシーンで、明らかにタブレット型の電化製品的なもので署名させようとしていますね。
これはゼメキス監督は、 2010年最新のテクノロジー端末を約20年前に予想していたということ!
このシーンに出てくるタブレットは今の時代に我々が持っている物と比べるとちょっとダサいですけど、発想は一緒ですよね。小さくてワイヤレスで、人々はその端末で何かクールな事をする...時計台を保護するための署名をするのか、Angry Bird のアプリで遊ぶのか、その違いでしかありません。
4、フロリダの野球チームこれは完璧に実現されましたね!
マイアミを本拠地に置く、フロリダ マリーンズ(Florida Marlins)が1993年にMLBにデビューしました。
さらに1998年には、タンパベイ・デビルレイズ(今ではタンパベイ・レイズに改称)がフロリダの 2番目のチームとしてデビューしましたね。
5、ビデオカンファレンス今はiChatやGoogle chat、Chatroulette、Skype、その他いろいろな方法でフェイス・トゥ・フェイスで電話ができるようになりました。
さらに最近ではiPhone のFace Time でも、Mac からiPhone へのビデオチャットが可能になりましたね。
6、壁掛けタイプのワイドスクリーンのテレビ劇中の年老いたマーティのリビングルームには、暖炉の前に備え付けられたワイドスクリーンのテレビがあります。
ゼメキス監督は、未来のワイドスクリーンのテレビは写真のフレームみたいなデザインをイメージしたようで、今の我々が所有するようなフレームに比べて少々野暮ったいかもしれません。
ですがが、フラットパネルで壁に設置できるタイプのテレビを未来に描いた事には間違いなく、さらに映画の中のテレビが縦横比が4x3 ではなく、16x9になっているのも天才的ですね!
7、靴ひも自動調整スニーカー映画にインスパイアされたNikeが、limited edition version of Marty's Hyperdunksを発売しましたね!残念ながら靴ひもの自動調整機能はないのですが...それでもかっこいい!
さらに、先月 ホテルのマネージャーでもあり靴の開発者(?)でもある女性が、プロトタイプの自動靴ひも調整シューズを紹介していましたよ。
商用化されるのも時間の問題かも!
8、個人所有の電化製品で生活するもちろん、今の時代でもスカウターみたいなTVメガネをかけたりしないし、そのTVメガネに電話がかかってきたりなんかしません。
ここで伝えたいのは、家族や友人と夕食をとるときに、お互い正面に座っているにも関わらず、そこにいない他の人と話している、という状態が悲しいかな、今の時代を象徴的に言い当てているということ。
皮肉にもゼメキス監督は21世紀の現代人は、進化したテクノロジーの奴隷になっていることを予言していていたのです。
9、マルチチャンネルのTVこれは紛れもなく実現しましたね。
今では、普通に一度に複数のTVチャンネルが見れるようになりました。
10、ドーピングなど、スポーツ選手がパフォーマンスを良くするためのタブーな手段を用いることが問題になる(クリックして拡大)
細かすぎて、しかも英語でわからないかもしれませんが、右側の新聞の左列の部分に、"人工アーム"の疑いがかけられたピッチャー」と書いてあります。
もちろん、今のメジャーリーグではそんな事件は起きていないのですが、ドーピングなど、スポーツ選手がパフォーマンスを良くするためのタブーな手段が多く問題になってくる、ということが予見されています。
半分くらい実現したもの
11、コンポスト燃料生ごみを堆肥化させる「コンポスト」、さらにこれを燃料に変えるという方法として、バイオガスなどが知られていますが2015年までに普及するのは難しいでしょう。
12、空飛ぶ車空飛ぶ車への夢はJalopnikに記事(英語)があるのですが、2015年までに空飛ぶ車が完全に実現するのは難しそうです。
しばらくは渋滞とお別れすることはできそうにありません。
13、ホバーボードバック・トゥ・ザ・フューチャー2 に登場した、空を飛べる未来のスケボー、ホバーボード。これ、そっくりそのまま色もピンク、しかも浮くことができるほぼ本物に近いものがあるようです!
ほんとに使えるのか、立つことができるのか、どのように動いてるのか...。
このホバーボードについてもっと知っている人がいたら教えてください。
14、乾燥パックされた食べ物映画の中ではマクフライ家が、コンパクトに縮められた状態から"戻し"て、大きくなったおいしそうなピザを食べていました。
乾燥食品、そして水を加えて元に戻す食品は、そこまで普及しているわけではありませんが、コストコで売られているフリーズドライの缶詰など、確かにあることはありますね。
ピザをコンパクトにパックしたようなものはまだ存在していません。オーガニックや地元の食品が好まれる傾向にある昨今、近い将来に実現されるのは難しそうですね。
完全に実現されなかったもの
1、シカゴ・カブスがワールドシリーズで勝利シカゴを本拠地に構えるシカゴ・カブス、勝てないことが呪いと言われてしまう伝統の球団です。
でもまだ5年ありますが...、2015年までにカブスがワールドシリーズで勝つチャンスなんて本当にあるんでしょうか?
2、レーザーディスクは使ってる人はもういないこれは、マーティの子供たちを探しながら、寝入ってしまったガールフレンドを路地裏に隠そうとしているシーンですが、今現在もレーザーディスクは使われていますね。
(うーん、でも写真にあるような大きいレーザーディスクはほとんど使われていないと思いますねどねぇ...)
3、ダイアナ妃が健在で、女性の大統領が登場する(クリックして拡大)
新聞の中には、「ダイアナ妃(Queen Diana)」の文字が見えますが、実際は1997年に痛ましい事故で亡くなられました。そして2015年までに女性の大統領が登場する可能性は薄いでしょう。
4、FAXがコミュニケーション手段の中心になるバック・トゥ・ザ・フューチャー 2 では、2015年はFAXで情報を送ることが一番効果的な手段のように描かれていました。
今はFAXよりも、Eメールやチャットの方が情報をやり取りする手段として、一般的になりました。
5、ポンティアックの販売店があるポンティアックとはゼネラルモーターズ車のブランドのひとつ。
ホバーボードで逃げまわるシーンでポンティアックの販売代理店の看板が後ろに見えましたが、ポンティアックのブランドは2010年に無くなることが決定しました。
6、ダブルネクタイのファッションが受け入れられている老いたマーティのネクタイ2本付けのファッション、5年以内に受け入れらているとは到底思えませんね(笑)。
長かったけどいかがでした?
「これは違くない?」「こんなのもあったよね!」などなどあると思いますが、バック・トゥ・ザ・フューチャー25周年を記念したDVDボックスも発売されましたね。
久々にゆっくり、3作一気に見返してみるのも良いですね!
Kristina Lucarelli(原文/mayumine)