北海道伊達市の刀鍛冶、渡辺惟平(これひら)さんのドキュメンタリー映像です。
今の日本で刀だけで生計を立てている職人は渡辺さんを含め、30人位しかいないそうです。
渡辺さんは刀に魅せられ、家族の反対を押し切り家を出て、「古刀」を作り続けて40年。古刀とは平安・鎌倉時代(794年から1333年)の刀で、その製法はほとんど残されておらず再現は限りなく不可能。しかし渡辺さんにとってはそこに感動を見出し40年間古刀を作りつづけ、ここ5、6年で古作に近づける作品が1本か2本、やっと出てきたのそうです。
なんと気の遠くなるような世界...。真の職人です。
渡辺さんはこう語ります。
伝統工芸に携わっている人間はどうしても自分の技術を伝えようとする場合、時代に迎合する方向に走っていきます。そうすることによって我々の持っている技術が少しずつ本質から外れていってしまいます。しかし本質を外してまで伝統文化を次の世界の伝えていくことは意味の無いことだと思います。
渡辺さんの作る刀、そして刀を見据える眼差しは鋭く、とても美しい。
日本の文化伝承者、渡辺さんの刀剣制作は北海道、伊達市の道の駅「黎明観」で見られるそうです。
[Etsy via The Daily What]
mayumine(米版)